事業内容
日本精工は、産業機械事業と自動車事業を主要な事業セグメントとしています。
産業機械事業では、一般産業向けの軸受、精密機器関連製品、状態監視システムの製造・販売を行っています。主要製品には、玉軸受、円すいころ軸受、円筒ころ軸受、自動調心ころ軸受、精密軸受、ボールねじ、リニアガイド、XYテーブル、メガトルクモーター、状態監視システムなどがあります。主要製造会社は日本精工、NSKマイクロプレシジョン、主要販売会社は日本精工、NSKコーポレーション社などです。
自動車事業では、自動車および自動車部品メーカー向けの軸受、ステアリング、自動変速機用部品などの製造・販売を行っています。主要製品にはハブユニット軸受、ニードル軸受、円すいころ軸受、円筒ころ軸受、玉軸受、自動変速機用部品、ステアリング、電動パワーステアリングなどがあります。主要製造会社は日本精工、NSKステアリングシステムズ、NSKワーナー、主要販売会社は日本精工、NSKコーポレーション社、NSKステアリングシステムズ・アメリカ社などです。
その他事業では、鋼球、機械設備などを手がけています。主要製造・販売会社は㈱天辻鋼球製作所、NSKマシナリーなどです。
日本精工グループは、世界各地に関係会社を持ち、NSKアメリカズ社、NSKヨーロッパ社、NSK中国社、NSKインターナショナル(シンガポール)社がそれぞれの地域の関係会社の統括を行っています。
経営方針
日本精工は、「MOTION & CONTROL™を通じ、円滑で安全な社会に貢献し、地球環境の保全をめざすとともに、グローバルな活動によって、国を超えた人と人の結びつきを強める」という企業理念のもと、持続的な成長を目指しています。
同社は、2022年度から2026年度までの5ヵ年を対象期間とする『中期経営計画2026』に則り、「収益を伴う成長」「経営資源の強化」「ESG経営」の3つの経営課題に取り組んでいます。
「収益を伴う成長」では、既存ビジネスの競争力強化と新たなビジネス領域の育成に注力しています。産業機械ビジネスの拡大や自動車の電動化への対応、新技術の共創による新商品開発などに取り組んでいます。また、ステアリング事業は新会社のもと、単独での事業運営と戦略的パートナーとのアライアンスを検討しています。
「経営資源の強化」では、デジタル技術の活用によるモノづくりの変革と人的資本の価値最大化に取り組んでいます。「生産の超安定化」を掲げ、飛躍的生産性の向上と、より安全・安心で環境にやさしい工場の実現を目指しています。また、多様な人材の登用と育成にも注力しています。
「ESG経営」では、2035年度のカーボンニュートラル達成を目指すとともに、環境貢献型の製品・サービスの提供や働き方改革、ガバナンスの強化などに取り組んでいます。
同社は、これらの経営課題に取り組み、「変わる 超える」への挑戦を続け、企業理念に基づいた企業活動とMOTION & CONTROL™を通じて、社会的課題の解決と社会の持続的発展への貢献を目指しています。