事業内容
ホシザキは、フードサービス機器の研究開発、製造、販売、および保守サービスを主な事業内容としています。同社グループは、ホシザキ本社、57の子会社(うち54社が連結子会社)、および1つの関連会社から構成されています。日本国内では、ホシザキ本社と株式会社ネスターが製品の研究開発を担当し、島根工場や株式会社ネスター、サンセイ電機株式会社が製造を行っています。また、ホシザキ東京株式会社をはじめとする14の地域別販売会社が販売および保守サービスを提供しています。
海外では、米州ではHOSHIZAKI AMERICA, INC.やLANCER CORPORATIONが、欧州・アジアではHOSHIZAKI EUROPE LIMITEDやWestern Refrigeration Private Limitedがそれぞれ研究開発および製造を行っています。販売および保守サービスについては、米州では地域別の直系販売会社が、欧州・アジアではHoshizaki Europe B.V.やHOSHIZAKI SINGAPORE PTE LTDが担当しています。
ホシザキは、製氷機構の加工技術やステンレス鋼板の溶接技術など、高度な加工技術を有しており、多品種少量生産に対応するための大型生産設備を含むシステム化された生産設備を導入しています。これにより、製品品質の安定化や生産リードタイムの短縮を図っています。また、販売および保守サービス活動から得られる情報を製品開発に活用する体制を確立しており、最終顧客の多様なニーズに応える製品開発を行っています。
経営方針
ホシザキは、フードサービス業界における多様化する「食」に対するニーズに応えるため、独自の技術に基づくオリジナル製品の創造と、より快適で効率的な食環境の提案を通じて、社会に貢献することを目指しています。同社は、遵法精神を重んじ、社会と社員から信頼される企業づくり、透明性のある経営、事業活動と環境との調和、働きやすい職場環境の実現に努めています。
中長期的な経営戦略として、ホシザキは持続可能な事業モデルへの変革を推進し、将来の事業成長を加速させる基盤を構築しています。具体的には、新たな市場や未開拓市場での先手を取り、世界No.1を目指すとともに、「食」に関わる社会の課題解決に貢献することを掲げています。これを実現するために、多様化する顧客ニーズや社会から要請される課題解決に積極的に取り組み、グローバルな事業基盤と安定的な収益基盤の構築を目指しています。
日本国内では、既存の飲食市場を深掘りすると同時に、飲食外市場への開拓を強化しています。海外においては、既存市場の成長を最大化しつつ、新興市場への進出と事業拡大を図っています。2022年度を初年度とする5年間の経営ビジョンにおいては、経済価値と社会・環境価値の継続的な向上を目指し、売上高4,500億円、売上高営業利益率14%以上を目標に掲げています。
ホシザキは、気候変動対策、持続可能なサプライチェーンマネジメント、新たな顧客価値の創造、安全・安心な食環境づくり、社員の働きがいの向上、経営基盤の強化など、様々な課題に取り組みながら、持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。