事業内容
マックスは、オフィス機器、インダストリアル機器、およびHCR機器の製造販売を主軸に事業を展開している企業です。オフィス機器セグメントでは、ホッチキスやタイムレコーダ、文字表示機器、オートステープラなどを提供しており、これらの製品はマックス自身のほか、MAX(THAILAND)CO.,LTD.や美克司電子機械(深圳)有限公司などの子会社で製造されています。インダストリアル機器セグメントでは、釘打機、エアコンプレッサ、鉄筋結束機、充電工具、浴室暖房換気乾燥機、全館24時間換気システムなどを扱っており、マックス常磐㈱やマックス高崎㈱、MAXFASTENERS(M)SDN.BHD.などが製造に携わっています。HCR機器に関しては、主に㈱カワムラサイクルで標準車いすや特殊車いすなどを製造販売しています。
さらに、マックスは物流やその他のサービスも手掛けており、国内販売の一部はマックス販売㈱が、海外販売の一部はMAX USA CORP.などの海外子会社が担当しています。製品の保管や荷役はマックス物流倉庫㈱が、アフターサービスや修理はマックスエンジニアリングサービス㈱が提供しています。これらの事業活動を通じて、マックスは幅広い製品とサービスを提供し、多様な顧客ニーズに応えています。
経営方針
マックスは、オフィス機器、インダストリアル機器、およびHCR機器の製造販売を中心に事業を展開しています。同社は、継続的な成長と企業価値の向上を目指し、お客様が支持する存在であり続けることを経営方針としています。経営理念には、良い製品の責任ある供給、従業員の生活向上と人材育成、社会への奉仕と文化への貢献が掲げられています。
中期経営計画では、鉄筋結束機事業を成長ドライバーと位置付け、売上高及び各利益の過去最高更新を目指しています。この計画には、鉄筋結束機事業や海外事業のさらなる成長、国内事業のビジネスモデル変革による収益性の維持・向上、コスト増への対応、新規事業の創出・探索、経営基盤の強化が含まれます。特に、鉄筋結束機事業では、新製品「TWINTIER」の発売以来、成長を続けており、欧米での販売網強化やタイ新工場の稼働による供給の確保が計画されています。
また、オフィス事業ではICTを活用した営業活動の効率化や新たなサポートサービスによる顧客満足向上を目指し、機工品事業では土木市場の開拓を進め、住環境機器事業ではリフォーム市場でのビジネス拡大を図ります。HCR機器事業では、高付加価値車いすの拡販や海外市場の売上拡大を目指しています。
これらの戦略を通じて、マックスは2024年3月期に向けて、売上高87,800百万円(前期比+4.1%)、営業利益10,700百万円(同+7.8%)、経常利益10,600百万円(同+0.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益7,700百万円(同+1.1%)を計画しています。これらの目標達成に向け、マックスは経営基盤のさらなる強化と中長期での企業価値向上を目指しています。