事業内容
サンデンは、自動車機器事業とその他の製品の製造販売を主軸に展開しているグローバル企業です。同社グループは、サンデンを含む親会社3社、子会社29社、関連会社10社、その他の関係会社2社で構成されています。
自動車機器事業では、自動車用空調システムやコンプレッサー、自動車用熱交換器を主要製品としています。これらの製品は、カーエアコン用コンプレッサー、空調室内ユニット、エンジン用熱交換器、空調用熱交換器などを含みます。製造および販売は、サンデンのほか、SANDEN INTERNATIONAL (U.S.A.)、INC.、SANDEN INTERNATIONAL (EUROPE) GMBH.、SANDEN MANUFACTURING EUROPE S.A.S.、SANDEN MANUFACTURING POLAND SP.Z O.O.、SANDEN INTERNATIONAL (SINGAPORE) PTE.LTD.、SANDEN THAILAND CO., LTD.、SANDEN VIKAS (INDIA) LIMITED.、天津三電汽車空調有限公司、重慶三電汽車空調有限公司など、世界各地の関連会社が担っています。
その他の事業セグメントでは、住宅用給湯・環境機器を取り扱っており、エコキュートなどの製品があります。これらは、サンデン本体のほか、SANDEN MANUFACTURING EUROPE S.A.S.やSANDEN INTERNATIONAL (AUSTRALIA) PTY,LTDなどが製造・販売を行っています。
サンデングループは、自動車機器事業を中心に、住宅用の環境機器分野でも事業を展開し、グローバルに多岐にわたる製品を提供していることがわかります。
経営方針
サンデンは、自動車機器事業を中心に、住宅用給湯・環境機器などの製造販売を行うグローバル企業です。同社は、持続的な成長を目指し、事業再生計画に基づく構造改革や事業収益力の改善、事業成長戦略、財務基盤の再構築に注力しています。具体的には、生産体制の抜本的見直し、基盤収益力の向上、積極的な「協創」による成長、キャッシュフロー創出施策の強化、実行のための仕組み改革の5つの改革プランを推進しています。
サンデンは、生産体制の最適化を図り、品質・コスト・デリバリー(QCD)の追求に努めています。特に、電動車向け製品においては、迅速な対応と最適生産体制の構築に取り組んでいます。また、基盤収益力の向上のため、総コスト削減活動や共同購買による調達コスト削減、製造コスト削減などのプロジェクトを進めています。
成長戦略として、電動車両向け統合熱マネジメント領域での事業領域拡大に注力し、様々なパートナーとの協創を強化しています。これにより、環境貢献につながる製品の開発に取り組んでいます。さらに、キャッシュフロー創出施策として、滞留債権回収の早期化や在庫削減を目指し、運転資本の改善に努めています。
仕組み改革においては、経営資源を自動車事業に集中し、効率的な資源活用と迅速な意思決定体制を実現するため、組織再編を行いました。これにより、顧客ニーズに確実に対応し、経営の効率化を図っています。
サンデンは、これらの戦略を通じて、新たな企業価値の創造と持続的な成長を目指しています。また、カーボンニュートラルに向けた取り組みや、SDGsへの貢献も積極的に進めており、社会貢献を果たしていく方針です。