事業内容
ヒーハイストグループは、ヒーハイスト及びその連結子会社である赫菲(上海)軸承商貿有限公司から構成され、精密機器製造事業を主軸としています。同社は、直動機器及び精密部品の製造販売に始まり、その技術を応用してユニット製品の製造販売も手掛けています。
直動機器セグメントでは、主力製品であるリニアボールブッシュをはじめ、UTB、JFK、球面軸受、ボールスプラインなどの製造販売を行っており、これらは機械装置の可動部に用いられ、摩擦による影響を低減し機械装置の寿命を延ばす役割を担っています。また、ルアー用途としてLBOをメガバス株式会社と共同開発しています。
精密部品加工セグメントでは、レース用部品及び試作部品の受託加工を行い、次世代製品の機能部品加工にも対応しています。同社の球面加工技術や鏡面加工技術を駆使し、特殊材料や難切削材の超精密部品の受託加工を行っています。
ユニット製品セグメントでは、直動機器及び精密部品加工で培った技術を発展させ、スマートフォン等の液晶画面製造の位置決め装置を含む、国内外の産業装置メーカー向けに供給しています。特に、パラレル機構を用いた多軸ステージの開発により、装置の小型化・省電力化に貢献しています。
ヒーハイストグループは、これらの事業を通じて、精密機器の分野で幅広い製品とサービスを提供し、産業界のニーズに応えています。
経営方針
ヒーハイストグループは、精密機器製造を主軸に、直動機器、精密部品加工、ユニット製品の製造販売を行っています。同社は、「義の心」という経営理念のもと、高品質・高付加価値製品の提供を通じて社会に貢献し、ステークホルダーの期待に応えることを基本方針としています。経営方針には、「不易流行」を掲げ、時代や環境の変化に順応しつつ、変えてはならない核となる価値観を保持することを重視しています。
中期経営戦略として、ヒーハイストグループは直動機器の分野で「小径リニアボールブッシュ世界NO.1」を目標に掲げ、製品の原価低減や品揃えの拡充に取り組んでいます。また、産業用機械、電子部品産業、民生分野の顧客ニーズに対応し、直動機器の製品力強化を土台に、ユニット製品の製品力強化や精密部品加工の技術力維持・向上を通じて、収益性の向上、財務体質強化、企業価値の向上を目指しています。
具体的な戦略として、新製品の市場投入や既存製品の生産体制強化、コスト削減の徹底、顧客ニーズに合った応用製品の開発、提案型技術営業による新規顧客開拓などが挙げられます。これらの取り組みを通じて、ヒーハイストグループは国内外での販売展開を強化し、競争力のある製品とサービスを提供していく方針です。
また、経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標(KPI)として、売上高、営業利益、売上高営業利益率を設定しており、2024年度3月期および2027年3月期の目標値を公表しています。これらの指標を基に、ヒーハイストグループは経営戦略の実行と成果の評価を行っています。