事業内容
小倉クラッチは、自動車用部品及び産業用部品の製造販売を主な事業として展開している企業です。同社グループは、小倉クラッチを含む15社(連結子会社14社、非連結子会社1社)で構成されており、事業は大きく「輸送機器用事業」と「一般産業用事業」の二つに分けられます。
「輸送機器用事業」では、カーエアコン用クラッチをはじめとする自動車用部品の製造販売を行っています。これには、オグラ・コーポレーションやオグラクラッチ・ド・ブラジル・リミターダなどの子会社が関与しており、輸送機器用製品の製造販売を担当しています。
一方、「一般産業用事業」では、モーターや変・減速機、昇降・運搬機械業界、OA機器業界向けのクラッチ・ブレーキ等の製造販売を行っています。このセグメントには、小倉離合機(無錫)有限公司や小倉精工電子(東莞)有限公司などが含まれ、一般産業用製品の製造販売を手掛けています。
また、小倉冷間鍛造株式会社や小倉電機株式会社などは、輸送機器用及び一般産業用部品の製造販売や冷間鍛造加工を行っており、同社グループの製品ラインナップを豊富にしています。
小倉クラッチグループは、これらの事業を通じて、自動車産業や一般産業市場に対して幅広い製品とサービスを提供しています。
経営方針
小倉クラッチは、自動車産業の変革期に対応し、クラッチ・ブレーキの総合メーカーとしての地位を強化するための成長戦略を推進しています。同社は、高付加価値製品の提供、品質力の向上、新分野への進出、人材育成、そして効率的な組織運営を経営方針の柱として掲げています。
自動車業界の電動化の進展に対応するため、小倉クラッチは電気自動車向けの製品群の開発を強化しています。これには、パワートレイン系ソレノイドやモーター用保持ブレーキ、燃料電池用ブロワなどが含まれます。また、カーエアコン用クラッチの性能向上とコスト改善にも取り組んでおり、既存事業の強化も図っています。
一般産業用事業においては、摩擦材開発への投資を積極的に行い、高齢化社会に伴うロボット化の進展に対応する製品開発を推進しています。これにより、協働ロボット市場など新たな市場での拡販を目指しています。
技術力の向上とともに、小倉クラッチは品質管理の強化にも注力しています。4M(人、機械、材料、方法)管理を徹底し、品質力の向上を図っています。また、優れた人材の育成と適切な配置により、組織の活性化を目指しています。情報共有の徹底と組織運営の一元化も、効率的な経営を実現するための重要な戦略です。
これらの戦略を通じて、小倉クラッチは長期的かつ継続的な成長を目指し、企業価値の向上に努めています。同社は、変化する自動車産業や一般産業市場のニーズに柔軟に対応し、お客様から愛される企業を目指しています。