事業内容
フジテックは、エレベータ、エスカレータ、動く歩道の専業メーカーとして、製造から販売、据付、保守、修理に至るまでの一貫した事業をグローバルに展開しています。同社グループは、フジテックおよび関係会社38社(うち、連結子会社23社)で構成され、世界24の国と地域に12の生産拠点と多数の販売拠点を有しています。これにより、連結経営時代に対応した全体最適を追求し、グローバルな相互連携と地域に根ざした経営を実現しています。
フジテックは、世界市場の多様なニーズに応えるため、商品の開発を進めると同時に、グローバル生産・調達体制を推進しています。これにより、各拠点でコストと品質面で有利な部品を相互に供給し合い、商品力の強化に努めています。
日本国内では、フジテックが2つの生産拠点を持ち、グローバル市場では、グループ法人が米州、東アジア、南アジアに10の生産拠点を有しています。これらの拠点では、エレベータやエスカレータなどを生産し、日本および海外の全グループ法人の販売拠点で、これらの製品の販売、据付、保守、修理の事業活動を行っています。
なお、フジテックは報告セグメントの名称を変更しており、詳細は連結財務諸表の注記事項に記載されています。これにより、同社グループは、その事業体系をより明確にし、事業の透明性を高めています。
経営方針
フジテックは、昇降機の専業トップメーカーを目指し、持続的な成長と高い収益力を追求する経営方針を掲げています。同社は、株主、顧客、ユーザー、取引先、地域住民、社員など全ステークホルダーの満足を追求し、高度な研究開発力と生産・フィールド技術力を養成することで、高品質な商品の納入と長期にわたる信頼関係の構築を目指しています。
2024年3月期の経営指標として、売上高2,230億円、営業利益134億円、営業利益率6.0%を目標に掲げています。中期経営計画「Vision24」では、新設事業とアフターマーケット事業の拡大を通じてシェア向上を図り、売上拡大とコストダウン推進による収益力向上を確実に実行する方針です。
具体的な行動指針として、販売戦略では商品ラインナップの拡充による新市場・顧客の開拓、商品・技術戦略では環境対応商品の開発強化、生産・オペレーション戦略では次世代技術の導入によるコスト改革、コーポレート戦略では資本政策とガバナンス体制の強化を挙げています。これらの施策を通じて、安全・安心な商品の継続的提供と企業価値の向上を目指します。
フジテックは、グローバル市場での多様なニーズに応えるため、商品開発とグローバル生産・調達体制の推進に努めています。日本国内およびグローバル市場での生産拠点を活用し、コストと品質面で有利な部品の相互供給を図り、商品力の強化に取り組んでいます。これにより、同社は全体最適を追求し、グローバルな相互連携と地域に根ざした経営を実現しています。