事業内容
昭和真空株式会社とそのグループ企業は、真空技術を応用した装置の製造・販売、関連部品・付属品の販売、および修理を主な事業としています。同社の製品ラインナップには、真空中で特定の基板に薄膜を形成する真空蒸着装置やスパッタリング装置が含まれ、これらは「水晶デバイス装置」、「光学装置」、「電子部品・その他装置」に大別されます。これらの製品は、昭和真空株式会社が製造・販売するほか、子会社である昭和真空機械(上海)有限公司が製造・販売し、昭和真空機械貿易(上海)有限公司が販売を担当しています。
また、サービス部門では、真空技術応用装置の構成部品・付属品の販売及び修理を行っており、これらのサービスも昭和真空株式会社とその子会社である昭和真空機械貿易(上海)有限公司、株式会社エフ・イー・シーが提供しています。
昭和真空株式会社は、株式会社アルバックとそのグループ企業との間で密接な関係を持っており、アルバックグループに属しています。アルバックグループは、半導体製造装置や電子部品製造装置などの真空機器事業、および真空技術の応用による金属・セラミックス・有機物等の製造販売を行う真空応用事業を展開しています。昭和真空株式会社は、主に水晶デバイスメーカ、光学デバイスメーカ、電子部品メーカ向けの真空蒸着装置、スパッタリング装置等の製造販売を行っており、アルバックグループ内で真空機器事業に位置づけられています。同社はアルバックグループから真空技術応用装置の部品を仕入れるなど、グループ内での協力関係にあります。
経営方針
昭和真空株式会社とそのグループ企業は、真空技術を核とした技術力による差別化と独自性の発揮を経営方針の柱としています。同社は、電子部品用薄膜形成装置の開発・製造・販売を主軸に事業を展開し、特に水晶デバイス市場と光学部品市場において競争力を高めることを目指しています。これらの市場での地位強化と新たな市場の開拓を通じて、業績の安定を追求しています。
昭和真空は、短期的な経営環境の変動に対しては慎重な姿勢を保ちつつ、中長期的には5Gの普及、自動運転技術の向上、IoT社会の進展、AI技術の進化など、高度情報化社会の実現に向けた技術革新の波に乗ることを視野に入れています。これらの技術進化は、無線通信やセンサーなどのデバイス需要の増加をもたらし、昭和真空の真空技術の応用範囲を拡大する機会を提供します。
同社は、依頼実験やサンプル成膜依頼への対応力を強化し、顧客との共創を通じた新技術の開発を進めることで、技術力による差別化を図ります。これにより、成長するニッチ市場にフォーカスし、水晶デバイス市場及び光学部品市場での競争力を高め、さらにはこれらの市場に続く新しい市場の開拓を目指しています。
昭和真空は、アルバックグループに属し、グループ内での協力関係を活かしながら、真空技術を応用した装置の製造・販売、関連部品・付属品の販売、修理を行っています。これらの活動を通じて、同社は技術革新の最前線での役割を果たし、持続可能な成長を目指しています。