事業内容
日機装は、製品の製造方法や製造過程、サービスの提供方法に基づき、主に「工業部門」と「医療部門」の2つのセグメントで事業活動を展開しています。工業部門は、インダストリアル事業、航空宇宙事業、深紫外線LED事業に分かれ、医療部門はメディカル事業を中心に構成されています。
インダストリアル事業では、産業用ポンプ・システム、無漏洩ポンプ(日機装ノンシールポンプ)、高精度定量注入ポンプ(日機装ミルフローポンプ)、LEWA製往復動ポンプなどを提供。また、液化ガス・産業ガス関連機器・装置、極低温用ポンプ、熱交換器/気化器、極低温用プロセスプラントなどの製品やサービスを手がけています。
航空宇宙事業では、民間航空機向けの炭素繊維強化プラスチック(CFRP)成型品、逆噴射装置部品、主翼部品、エンジン部品などを製造しています。
深紫外線LED事業では、深紫外線LED関連製品、流水殺菌機器・装置、表面殺菌機器・装置、殺菌用光源などを提供しています。
医療部門では、血液透析関連製品、多用途透析装置、透析通信システム(フューチャーネット)、透析用剤溶解装置、人工腎臓透析用剤(Dドライ透析剤S)、中空糸型透析器(ダイアライザー)、血液透析ろ過器(ヘモダイアフィルター)などを提供。さらに、CRRT(急性血液浄化療法)事業、ヘルスケア事業(空間除菌消臭装置「エアロピュア」、オゾン水手洗い装置「ハンドレックス」など)、アフェレシス関連製品、マイクロ波外科手術用エネルギーデバイス、人工膵臓装置などの製品やサービスを展開しています。
経営方針
日機装は、社会の一員として健全な倫理・価値観を共有し、法令遵守と良好な関係構築を基本方針としています。同社は、流体を扱う多様な産業、航空宇宙、透析医療などの分野で、独創的な技術を通じて社会に貢献し、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。この理念の下、「Nikkiso 2025 フェーズ2」という新たな中期経営計画を策定しました。この計画では、「技術力の向上」、「事業ポートフォリオの再構築」、「経営基盤の強化」の3つの基本方針を掲げ、2025年12月期には連結売上収益2,100億円、連結営業利益140億円(営業利益率6.7%)の達成を目指しています。
さらに、サステナビリティ経営にも力を入れており、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の各分野で積極的な取り組みを推進しています。これには、環境負荷低減や脱炭素社会への貢献、ダイバーシティ&インクルージョンの推進、コーポレート・ガバナンスやリスクマネジメントの強化などが含まれます。同社は、サステナビリティ委員会を中心に、これらの取り組みを体系的に実行し、社会の持続的な発展に貢献していくことで、持続的成長と企業価値向上を実現することを目指しています。
日機装は、工業部門と医療部門を中心に、流体制御技術を核とした幅広い製品とサービスを提供しています。工業部門では、産業用ポンプ・システムや航空宇宙部品、深紫外線LED関連製品などを、医療部門では、血液透析関連製品やヘルスケア製品などを展開しています。これらの事業を通じて、社会のニーズに応え、新たな価値創造を目指しています。