事業内容
栗田工業株式会社とそのグループ企業(子会社69社および関連会社5社を含む)は、水処理技術、製品、および関連サービスを提供する事業を展開しています。同社の事業は主に二つのセグメントに分けられます。一つは水処理薬品事業で、ボイラ薬品、冷却水薬品、空調関係水処理薬品、石油精製・石油化学向けプロセス薬品、紙・パルプ向けプロセス薬品、鉄鋼向けプロセス薬品、船舶関連水処理薬品、排水処理薬品、汚泥脱水処理薬品、土木建築関連処理薬品、重金属固定剤、RO膜薬品、薬注装置、イオン交換樹脂などの製造販売およびメンテナンス・サービスを提供しています。このセグメントには、国内外に42社が関わっています。
もう一つの主要なセグメントは水処理装置事業で、超純水製造装置、純水装置、復水脱塩装置、ろ過装置、純水装置・排水処理装置・各種水処理装置の規格型商品、電子・鉄鋼・石油精製・石油化学・電力・紙・パルプ・食品など各種産業の用水・排水処理装置、排水回収装置、有価物回収装置、バイオガス化設備、海水淡水化装置、プール関連設備、イオン交換樹脂、RO膜、限外ろ過膜、半導体製造プロセス向け機能性洗浄水製造装置、浄水器などの製造販売およびメンテナンス・サービスを手掛けています。このセグメントには、国内外に36社が関与しています。
栗田工業とそのグループ企業は、これらの事業を通じて、水処理に関する包括的なソリューションを提供し、多様な産業分野における水質管理のニーズに応えています。
経営方針
栗田工業とそのグループ企業は、水処理技術と関連サービスを提供することで知られています。同社は、企業理念「“水”を究め、自然と人間が調和した豊かな環境を創造する」に基づき、新たな企業ビジョン「持続可能な社会の実現に貢献する『水の新たな価値』の開拓者」として、サステナビリティを重視した成長戦略を推進しています。
中期経営計画「PSV-27」(Pioneering Shared Value 2027)では、売上高4,500億円、売上高事業利益率16%、親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)12%以上、投下資本利益率(ROIC)10%以上を目標に掲げています。この計画の下、栗田工業は人材・技術・しくみを磨き上げ、圧倒的なスピードと課題解決力で価値を切り拓くことを基本方針としています。
重点施策として、電子産業への重点化、多様な産業を通じた社会との共通価値の創出とグローバル展開、社会課題を解決するイノベーションの推進、技術立社としての基盤強化、グループ経営基盤のさらなる強化を挙げています。これらの施策を通じて、栗田工業はサービス事業の多様化と深化、社会価値起点のビジネスの強化を目指し、顧客層や既存顧客との現場接点を拡大し、収益性の向上を図ります。
栗田工業は、これらの戦略を実行することで、持続可能な社会の実現に貢献し、企業価値の向上と競争優位の創出を目指しています。同社の取り組みは、水処理技術のリーダーとしての地位をさらに強化し、長期的な成長を実現するためのものです。