事業内容
ダイキン工業は、空調・冷凍機、化学、油機、特機製品の製造および販売を主な事業としています。同社グループは、これらの製品群を通じて、幅広い分野で事業を展開しています。
空調・冷凍機事業では、住宅用機器としてルームエアコン、空気清浄機、ヒートポンプ式給湯機、遠赤外線暖房機、ヒートポンプ式温水床暖房などを提供しています。業務用機器では、パッケージエアコン、スポットエアコン、空気清浄機、脱臭機、遠赤外線暖房機、全熱交換器、換気扇、ウォーターチリングユニットなどを手がけています。また、舶用機器としては、海上コンテナ冷凍装置、舶用エアコン、舶用冷凍機を提供しています。
化学事業では、フルオロカーボンガス(冷媒)、フッ素樹脂(四フッ化エチレン樹脂、溶融タイプ樹脂、フッ素ゴム、フッ素塗料、フッ素コーティング剤)、化成品(半導体用エッチング剤、撥水撥油剤、離型剤、界面活性剤、フッ化カーボン、フッ素オイル、医薬・農薬中間体)を製造、販売しています。
その他事業としては、油機関連では産業機械用油圧機器・装置(各種ポンプ、各種バルブ、油圧装置、油冷却装置、インバータ制御ポンプ・モータ)、建機・車両用油圧機器(油圧トランスミッション、各種バルブ)、集中潤滑機器・装置(各種グリースポンプ、各種分配弁)を提供しています。特機関連では、防衛省向け砲弾・誘導弾用部品・航空機部品、在宅酸素医療用機器、ヘルスケア用機器を手がけています。電子システム関連では、設計開発分野向けプロセス改善・ナレッジ共有システム、設備設計CAD/BIMシステム、分子シミュレーションソフト/インフォマティクス、CG/コンテンツ制作ソフト等のIT製品・ソリューションを提供しています。
これらの事業を通じて、ダイキン工業は国内外で幅広い製品とサービスを展開し、多様なニーズに応えています。
特集記事
経営方針
ダイキン工業は、空調・冷凍機、化学、油機、特機製品の製造および販売を行うグローバル企業です。同社は、技術革新と資本の効率的な運用を通じて企業価値の最大化を目指しています。そのために、「率の経営」指標を重視し、フリーキャッシュフロー(FCF)、投下資本利益率(ROIC)、総資本利益率(ROA)、株主資本利益率(ROE)などの指標を経営管理の中心に置いています。
2021年には、2025年度を目標年度とする戦略経営計画「FUSION25」を策定しました。この計画では、環境・社会課題の解決に貢献しつつ事業を拡大することを目指しており、成長戦略として「カーボンニュートラルへの挑戦」「顧客とつながるソリューション事業の推進」「空気価値の創造」を掲げています。また、経営基盤の強化に向けては、「技術開発力の強化」「強靭なサプライチェーンの構築」「デジタル化の推進」などに取り組んでいます。
2023年には、「FUSION25」の後半3年計画を策定し、実行を開始しました。この計画では、経営環境の変化をチャンスと捉え、「インドの一大拠点化」「高機能・環境材料事業」などの新たなテーマを加え、経済価値・環境価値・社会価値の創造を加速しています。
ダイキン工業は、カーボンニュートラルへの世界的な流れをビジネスチャンスと捉え、省エネ製品やサービスの提供を通じて市場シェアの向上を目指しています。また、ソリューション事業の収益拡大や、市場環境の変化に迅速に対応できるサプライチェーンの構築にも注力しています。これらの取り組みを通じて、ダイキン工業は持続可能な成長を目指しています。