事業内容
電業社機械製作所とそのグループ会社である電業社工事株式会社、株式会社エコアドバンス、DMWインド社は、幅広い事業セグメントを展開しています。主に、風水力機械、海水淡水化用エネルギー回収装置、廃水処理装置・廃棄物処理装置、配電盤・電気計装制御装置・電気通信制御装置の製造・販売、据付工事及び関連業務を手掛けています。
同社の主要製品には、産業用ポンプや大型ポンプ、渦巻ポンプ、水中ポンプなどがあり、これらはプロセス用、海水淡水化事業用、工業用冷却水用、発電プラント用、農業用水用など多岐にわたる用途に供されています。また、送風機やブロワ、バルブ類も同社の製品ラインナップに含まれ、発電プラント用、石油・化学用、下水道用などの分野で使用されています。
さらに、逆浸透膜法海水淡水化施設用エネルギー回収装置「DeROs」や、河川や湖沼の水底地形計測に用いられる水中計測装置、有機性廃棄物の発酵・分解に役立つ「パス・ツール」、河川や湖沼の清掃作業に使用される「サブマード工法」など、特定のニーズに応える製品も提供しています。これらの製品は、同社及び株式会社エコアドバンスが取り扱っており、環境保全や資源の有効活用に貢献しています。
経営方針
電業社機械製作所は、技術創生をコアコンセプトに掲げ、社会貢献、人間中心、環境貢献、人材育成の4つの経営理念を基に事業を展開しています。同社は、中期経営計画2025を策定し、「Powering Passion」をスローガンに、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。この計画では、グローバル事業領域の拡大、生産効率の追求、コア事業の安定収益体制化、人的資本経営の実践、持続可能な社会との共存共栄を最重要課題としています。
具体的には、選択と集中によるグローバル展開、顧客ニーズに即応する機動的な海外営業体制、戦略的製品の強化を通じてグローバル事業領域を拡大します。また、バリューチェーン効率化やデジタル技術の活用により生産効率を追求し、風水力機械市場でのシェア拡大や付加価値の最大化を目指します。人的資本経営では、グローバル人材の育成や安全・安心な職場環境の構築に努めます。さらに、環境負荷低減や脱炭素社会への貢献を目指し、企業グループ力の強化を図ります。
中期経営計画2025では、受注高270億円、海外受注比率20%、営業利益27億円、売上高営業利益率11%、ROE9%、配当性向30%を目標としています。これらの目標達成を通じて、電業社機械製作所はサステナブルでグローバルな企業へと成長を目指しています。