事業内容
荏原製作所グループは、荏原製作所を中心に、子会社112社(うち連結子会社112社)、関連会社3社、共同支配企業1社から構成されています。同社グループは、風水力事業、環境プラント事業、精密・電子事業、その他の事業を展開しており、製造、販売、工事、保守、サービスなど幅広い活動を行っています。
風水力事業では、ポンプ、コンプレッサ、タービン、冷熱機械、送風機の製造及び販売を行っており、荏原製作所のほか、荏原エリオット株式会社、荏原冷熱システム株式会社、株式会社荏原電産、株式会社荏原風力機械などが関連する事業を担っています。また、エンジニアリング、工事、運転及び保守サービスも提供しています。
環境プラント事業では、都市ごみ焼却プラント、産業廃棄物焼却プラント、水処理プラントのエンジニアリング及び工事を行っており、荏原環境プラント株式会社や青島荏原環境設備有限公司が主要な役割を果たしています。運転及び保守、薬品製造及び販売もこのセグメントの一部です。
精密・電子事業では、真空ポンプ、CMP装置、めっき装置、排ガス処理装置の製造及び販売を行っており、株式会社荏原フィールドテックやEbara Engineering Singapore Pte. Ltd.が関連する事業を担当しています。販売及び保守サービスも提供しています。
その他の事業としては、ビジネスサポートサービス等があり、株式会社荏原エージェンシーが関連する事業を行っていましたが、2022年12月をもって解散し、清算手続きへ移行しています。
経営方針
荏原製作所グループは、長期ビジョン「E-Vision2030」を策定し、気候変動や高度情報化社会の進展など、今後の社会課題の解決に貢献することを目指しています。このビジョンの下、同社は「5つのマテリアリティ」を設定し、持続可能な社会づくり、進化する豊かな生活づくり、環境マネジメントの徹底、人材の活躍促進、ガバナンスの更なる革新に取り組んでいます。
中期経営計画「E-Plan2025」では、顧客起点での価値創造をテーマに掲げ、マーケットインの強化、対面市場別5カンパニー制への組織改変、資本投下を積極的に行い、効率性/収益性指標の維持を目指しています。また、ROIC経営の深化と時価総額1兆円の実現に向けた取り組みも進めています。
荏原製作所グループは、気候変動への対応としてTCFD提言に基づく気候関連シナリオ分析を実施し、2050年にGHG排出ネットゼロを目指すカーボンニュートラルへの取り組みを進めています。人的資本経営では、グローバルでの持続的成長を実現するための基盤整備を加速し、多様な人材の活躍推進とグローバル基盤の確立に注力しています。コーポレート・ガバナンスの強化にも取り組み、企業価値向上に貢献する「Governance to Value(G to V)」を目指しています。
これらの戦略を通じて、荏原製作所グループは、社会課題の解決に貢献し、持続可能な成長を目指しています。