事業内容
酒井重工業株式会社(以下、同社)とそのグループ企業は、建設機械及びその部品の製造・販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、同社を含む9社で構成され、道路舗装機械や道路維持補修機械、散水車など多岐にわたる製品を製造し、これらを国内外の市場に供給しています。また、他社製の産業機械の販売も手掛けるほか、新製品の開発に向けた研究開発活動にも力を入れています。さらに、各事業に関連するサービス事業も展開しており、幅広いビジネスを展開しています。
同社グループの事業セグメントは、日本、米国、インドネシア、中国に分けられており、それぞれの地域で特色ある事業を展開しています。日本では、酒井重工業株式会社が建設機械及びその部分品の製造・販売を行い、酒井機工株式会社は産業機械の製造・販売と中古建設機械の仕入れ・販売を、東京フジ株式会社は建設機械の製造・販売を、株式会社コモドは道路舗装、補修工事の設計、施工、監理及び請負を、サカイエンジニアリング株式会社は建設機械の設計・製作・販売及び修理をそれぞれ担っています。
米国では、SAKAI AMERICA, INC.が建設機械及びその部分品の製造・販売を行っています。インドネシアでは、P.T. SAKAI INDONESIAが製造・販売を、P.T. SAKAI SALES AND SERVICES ASIAが販売とアフターサービス業務を担当しています。中国では、酒井工程机械(上海)有限公司が建設機械及びその部分品の製造・販売を行っています。
これらの事業を通じて、同社グループは建設機械業界において国内外でその存在感を示しており、多岐にわたる製品とサービスで市場のニーズに応えています。
経営方針
酒井重工業株式会社(以下、同社)は、建設機械及びその部品の製造・販売を主軸に、国内外で幅広い事業を展開しています。同社グループは、道路建設機械事業を通じて国土開発に貢献することを経営の基本方針とし、技術の深耕と新技術の創造に努めています。また、専門技術を周辺分野にも役立てることを目指しています。
中期的な経営戦略として、同社は国内事業の安定化、海外事業の拡大、新製品開発とサービスの提供を中心に据えています。これらを通じて、国際競争力の向上と安定的な収益構造の確立を目指し、中長期的な持続的成長と国際市場におけるトップメーカーの地位確立を目標としています。
2022年3月期から2026年3月期の5年間を対象とした中期経営方針では、売上高300億円の基盤固めと長期目標として売上規模500億円企業への成長を掲げています。また、質実ともにグローバル水準の企業経営への脱皮と、事業成長と資本政策を二本柱とした経営への転換を通じた企業価値の向上を目指しています。
同社は、国内外の建設機械需要が底堅く推移する中、販売価格改定と高付加価値化による収益構造改革、人的資本投資とDXを通じた生産性向上、経済ブロック化を前提としたサプライチェーンとグローバル事業活動の修正など、新たな事業環境に適応した経営体制への転換を進めています。さらに、アジア市場深耕と北米市場展開、海外事業領域拡大、新技術活用による次世代事業開発、需要変化対応力の強化を進めるとともに、積極的にESGを推進し、中長期的な企業価値向上を目指しています。