事業内容
小森コーポレーションとそのグループ企業は、印刷機械の製造販売を主軸に据え、関連資材・機材の供給や不動産管理などのサービスも手掛けています。生産体制は日本を中心に、欧州や中華圏でも展開。販売体制は、グローバルに子会社を設け、地域ごとの販売戦略を実施しています。
事業セグメントは、日本、北米、欧州、中華圏、その他に分かれており、それぞれ特色ある事業展開をしています。日本セグメントでは、小森マシナリーや小森興産、小森エンジニアリングから印刷機械や関連部品を仕入れ、国内外で販売。北米では、Komori America Corporationが主にアメリカでの販売を担当。欧州セグメントでは、Komori International(Europe) B.V.やKomori Italia S.r.l.などがヨーロッパ地区での販売を行い、Komori-Chambon S.A.S.は紙器印刷機械、MBO Postpress Solutions GmbHは印刷後加工機の製造販売をしています。中華圏では、小森香港有限公司や小森(深圳)印刷技術有限公司、小森台湾股份有限公司が地域ごとの販売を担当し、小森机械(南通)有限公司は印刷機械及び関連装置の製造販売を行っています。「その他」のセグメントでは、ASEAN地域やインドでの販売とサービス支援をKomori Southeast Asia Pte. Ltd.やKomori India Private Limitedが行っています。
これらの事業展開を通じて、小森コーポレーショングループは、印刷業界におけるグローバルなニーズに応える多様な製品とサービスを提供しています。
経営方針
小森コーポレーションは、印刷機械の製造販売を中心に、関連資材・機材の供給や不動産管理など幅広い事業を展開しています。同社は、高い「経営品質」と「顧客感動創造活動」を通じて、社会文化の発展に寄与することを基本理念に掲げています。また、全てのステークホルダーとの共存共栄を目指しています。
中期経営計画では、「収益性の向上+成長事業の基盤づくり」を重要テーマとしています。具体的には、コア事業の収益性向上、デジタル印刷システム(DPS)事業の収益化とリカーリングインカムの拡大、プリンテッドエレクトロニクス(PE)事業の将来に向けた布石、およびPESP事業及びリカーリングインカムの推進を目指しています。これらの施策により、製品仕様の標準化やモジュール設計の実現、デジタル印刷システムの市場投入と事業化、中国市場での製造・販売体制の強化などを進めています。
また、収益責任を明確にした組織運営やアメーバ経営の推進、働き方改革の実行などを通じて、中期経営計画の実行体制を強化しています。最適資本構成の構築にも取り組み、財務健全性の維持、資金調達能力とリスク対応資金の確保、資本効率を意識した経営を目指しています。
2024年3月期の経営数値目標としては、売上高1,100億円、営業利益77億円、営業利益率7.0%、ROE5.3%を掲げています。これらの目標達成に向けて、小森コーポレーションは、経営戦略の着実な実行と組織体制の連携強化に努めています。