事業内容
キクカワエンタープライズは、木工機械と工作機械の製造販売を主な事業としています。同社は単一の事業セグメントを持ち、製品の種類ごとに事業内容を展開しています。木工機械は、丸太を建築用や木工用の角材、板材、小割材に加工する機械を提供しています。また、角材や板材、合板、繊維板、合成樹脂などを製品に二次加工する機械も取り扱っています。
木工機械の販売は、同社の売上の大部分を占めており、第142期では62.9%、第143期では74.4%を占めています。これにより、木工機械はキクカワエンタープライズの主要な収益源となっています。一方、工作機械は鉄や非鉄金属、その他の新素材を加工する機械を提供しています。この分野の販売比率は、第142期で37.1%、第143期で25.6%となっています。
キクカワエンタープライズは、これらの機械を通じて、建築業界や製造業界における効率的な生産を支援しています。特に木工機械の分野では、建築用材の加工において高い技術力を持ち、業界内での競争力を維持しています。工作機械においても、金属加工のニーズに応える製品を提供し、多様な産業分野での活用が期待されています。
経営方針
キクカワエンタープライズは、企業価値の向上を目指し、適切な投資とブランド価値の創造を基本方針としています。同社は、顧客や取引先、従業員、地域社会との密接な連携を重視し、社会に良い影響を与えることを目指しています。特に、稼ぐ力を養うための投資を行い、ものづくり企業としてのブランド価値を高めることに注力しています。
同社は、売上と利益目標を掲げ、四半期ごとに進捗を管理し、株主還元策の一環として配当予想を見直しています。これにより、企業価値と株主価値の向上を図っています。また、安全衛生方針や品質方針、内部統制方針を定め、部署別や個人別に目標を設定し、継続的な改善を推進しています。
経営環境としては、資源・エネルギー価格の上昇や為替相場の変動が影響を及ぼす中、技術力を活かしたデジタル化・省人化技術の開発を進めています。木工機械では、住宅建設コストの高騰に対応し、工作機械では次世代型自動車産業やIT関連産業への展開を図っています。
中長期的な発展を目指し、効率的な工場運営や製品競争力の向上を図るため、研究開発活動を推進しています。また、デジタル投資を通じて業務の効率・正確性を向上させ、社外ネットワークの構築にも積極的に取り組んでいます。これにより、国際的な製品競争力の向上や新たな市場の開拓を目指しています。