事業内容
三菱化工機は、エンジニアリング事業と単体機械事業の2つの主要な事業セグメントを持つ企業です。エンジニアリング事業では、都市ガスや石油関連プラント、各種化学工業用プラント、水素製造装置、下水処理装置、産業排水処理装置、各種水処理装置などを手がけています。このセグメントには、三菱化工機自身のほか、三菱化工機アドバンス株式会社、MKK Asia Co., Ltd.、稚内エネサービス株式会社(関連会社)、合同会社赤城自然エネルギー(関連会社)が関わっています。
一方、単体機械事業では、油清浄機、船舶環境規制対応機器、各種分離機・ろ過機、海水取水用除塵設備、攪拌機などを提供しています。このセグメントには、三菱化工機と三菱化工機アドバンス株式会社のほか、化工機商事株式会社、MKK Europe B.V.、菱化機械技術(上海)有限公司(非連結子会社)が含まれます。
これらの事業を通じて、三菱化工機は幅広い産業分野に対して高度な技術とソリューションを提供し、環境保全やエネルギー効率の向上に貢献しています。
経営方針
三菱化工機は、モノづくりに根ざした技術と品質管理に基づく高品質な製品・設備の提供を基本方針としています。同社は、新製品や新技術の開発、改良を通じて、エンジニアリングや化学工業機械の分野で新しい時代のニーズに応えるとともに、新しい事業分野への積極的な挑戦を進めています。
2021年11月には、「三菱化工機グループ2050経営ビジョン」を策定し、2035年の創立100周年を見据えた長期ビジョンを公表しました。このビジョンでは、CO2・気候変動、資源循環、水・食料、自然災害、労働力不足といった社会課題の解決に貢献する企業グループを目指しています。具体的には、持続可能な循環型社会推進事業、水素を核としたクリーンエネルギー事業、デジタルを活用した省力・省エネ事業、水・食・自然災害等の課題解決に向けた次世代技術開発事業の4つの事業領域を展開しています。
新たな中期経営計画(2022年度~2024年度)では、経営ビジョン実現に向けた成長の足固め期間と位置付け、新たな事業ポートフォリオの確立と経営基盤の確立の2つを骨子としています。新たな事業ポートフォリオの確立では、新規事業の創出と既存事業の再構築および収益性の改善を進めています。経営基盤の確立では、モノづくり戦略の確立、グループ経営の推進、企業価値の向上に注力しています。
これらの戦略を通じて、三菱化工機は持続可能な発展に挑戦し、快適な社会の実現を目指しています。