事業内容
昭和産業は、食品製造販売を中心に多岐にわたる事業を展開している企業グループです。主要な事業セグメントには、製粉事業、油脂食品事業、糖質事業、飼料事業があります。また、これらの事業以外にも、倉庫業、不動産賃貸、運輸、外食などのサービスを提供しています。
製粉事業では、昭和産業自身が小麦粉やプレミックスの製造販売を行い、その製品は子会社や関連会社を通じて販売されています。また、コンビニエンスストア向けのパン類の製造販売も行っており、この分野では複数の子会社が活動しています。
油脂食品事業では、植物油や業務用食材、二次加工食品の製造販売を手掛けています。このセグメントには、油脂や脱脂粕の製造販売を行う子会社や、冷凍食品の製造販売を行う子会社および関連会社が含まれます。また、たい焼きを中心にチェーン展開する子会社もあり、業務用食材の卸売りも行っています。
糖質事業では、糖化製品やコーンスターチの製造販売を行っており、この分野では子会社や関連会社が活動しています。食品用酵素の製造販売を行う関連会社もあります。
飼料事業では、配合飼料の生産を委託し販売しており、このセグメントには飼料の製造販売を行う子会社や関連会社が含まれます。また、鶏卵の販売を行う子会社や関連会社もあります。
その他の事業としては、穀物の荷役・保管、冷凍食品等の保管、建物等の賃貸事業、製品等の輸送、金融コンサルタント業などがあり、これらは昭和産業自身や子会社、関連会社によって提供されています。これらの事業を通じて、昭和産業は食品産業を中心に幅広い分野で事業を展開しています。
経営方針
昭和産業は、穀物を中心とした食品製造販売を核とする事業を展開しており、その成長戦略は「人々の健康で豊かな食生活に貢献する」というグループ経営理念に基づいています。同社は、長期ビジョン「SHOWA Next Stage for 2025」を掲げ、2025年度に向けた中期経営計画を三段階に分けて展開しています。
第一段階「中期経営計画17-19」では、収益基盤の強化に注力しました。続く第二段階「中期経営計画20-22」では、基盤事業の盤石化と成長事業の育成に取り組み、新しい価値の創出を目指しました。この期間には、M&Aや出資、設備投資など次の成長に向けた投資を実行し、社会的課題解決への貢献やステークホルダーエンゲージメントの強化にも取り組みました。
現在進行中の第三段階「中期経営計画23-25」では、厳しい事業環境やニューノーマルへの変化に適切に対応しながら、安全・安心な「食」の安定供給を継続し、持続的成長のための基盤作りに取り組んでいます。この計画では、基盤事業の強化、事業領域の拡大、環境負荷の低減、プラットフォームの再構築、ステークホルダーエンゲージメントの強化という5つの基本戦略を掲げています。
また、昭和産業は、財務目標として2025年度に向けて連結経常利益の大幅な増加やROE、ROICの向上を目指しています。非財務目標としては、グループ環境目標の達成や人的資本経営の推進にも注力しており、女性管理職比率の向上やリスキル投資額の増加など具体的な目標を設定しています。
これらの戦略と目標を通じて、昭和産業は長期的な成長と社会への貢献を目指しています。