事業内容
小松製作所グループは、主に「建設機械・車両」、「リテールファイナンス」、「産業機械他」という3つの主要事業セグメントを展開しています。これらのセグメントを通じて、製品の研究開発から生産、販売、サービス、販売金融に至るまで、幅広い事業活動を国内外で行っています。
建設機械・車両事業では、油圧ショベル、ロープショベル、ミニショベル、バックホーローダー、ブラストホールドリルなどの掘削機械をはじめ、ホイールローダー、ブルドーザー、ダンプトラック、林業機械、地下建設機械など多岐にわたる製品を提供しています。また、無人ダンプトラック運行システム(AHS)、スマートコンストラクション、KOMTRAXなどのソリューションビジネスも展開しています。
リテールファイナンス事業では、建設・鉱山機械のリースや割賦販売を行っており、小松製作所の製品を利用する顧客に対して、資金調達のサポートを提供しています。
産業機械他事業では、鍛圧機械、板金機械、工作機械、防衛関連製品、温度制御機器、光学機械など、多様な産業分野に向けた製品群を展開しています。これには、サーボプレス、レーザー加工機、マシニングセンター、弾薬、装甲車、サーモモジュール、半導体製造用温度制御機器、半導体露光装置用エキシマレーザーなどが含まれます。
これらの事業を通じて、小松製作所グループは、建設機械業界をはじめとする多様な産業分野で、革新的な製品とサービスを提供し続けています。
経営方針
小松製作所グループは、中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」を推進しています。この計画は、2022年度から2024年度の3年間にわたり、安全で生産性の高い、スマートでクリーンな未来の現場を実現することを目指しています。具体的には、製品の高度化、稼働の高度化、現場全体の最適化を三位一体とする新たな顧客価値の創出に取り組んでいます。
同社は、モノ(機械の自動化・自律化と効率化・低排出カーボン化)とコト(顧客プロセス全体の最適化)の両面でイノベーションを推進し、2050年までにカーボンニュートラルを目指す経営目標を掲げています。
成長戦略の3本柱として、イノベーションによる成長の加速、稼ぐ力の最大化、レジリエントな企業体質の構築に取り組んでいます。これには、電動化や自動化・自律化・遠隔操作化、コンポーネントやシステム開発などの技術分野、ソリューションビジネスやバリューチェーンビジネス、林業機械、坑内掘りハードロックなどの事業分野を成長分野と位置付け、重点投資を継続することが含まれます。
また、デジタルトランスフォーメーション(DX)や構造改革の推進、環境変動に強いサプライチェーンの構築など、経営基盤の強化にも注力しています。これらの取り組みを通じて、小松製作所グループは持続可能な成長を目指し、社会に貢献していく方針です。