事業内容
日東富士製粉株式会社とそのグループ企業は、製粉及び食品事業、外食事業、運送事業の三つの主要セグメントで事業を展開しています。
製粉及び食品事業では、小麦やその他の農産物を原料として、小麦粉、ふすま、ミックス粉、食品などの製造販売を行っています。このセグメントは、日東富士製粉株式会社および増田製粉所が中心となり、製品は三菱商事株式会社(親会社)や隅田商事株式会社、兼三株式会社(いずれも連結子会社)などの特約店を通じて販売されています。また、日東富士製粉の工場付属営業倉庫(サイロ)では、小麦の保管業務や荷揚げ作業も行っています。
外食事業は、連結子会社である株式会社さわやかが担っており、特に「KFC」のトップフランチャイジーとして関東や東海地区での店舗展開を行っています。さらに、さまざまなレストランの運営など、多角的な事業活動を進めています。
運送事業は、連結子会社である日東富士運輸株式会社が主に担当しており、日東富士製粉の原料小麦や製品の運送の大部分をカバーしています。
これらの事業セグメントを通じて、日東富士製粉グループは食品の製造から販売、さらには物流までを一貫して手掛けることで、食品産業における総合的なサービスを提供しています。
経営方針
日東富士製粉株式会社は、小麦製粉事業を中心に、食品事業、外食事業、運送事業を展開しています。同社は、2021年度から2024年度までの中期経営計画「2024中期経営計画“New Foundation for the Future”」を策定し、市場や経済、環境、デジタルトランスフォーメーション(DX)の変化に対応しながら、事業基盤を強化し、成長を目指しています。この計画では、連結経常利益56億円、連結純利益40億円、連結ROE8.0%の達成を目標に掲げています。
成長戦略として、同社は5つの重点戦略に取り組んでいます。これには、設備や人材への投資、グループ経営基盤及び連携の強化、海外ミックス粉事業の展開と小麦粉の輸出拡大、美味しさと健康を軸とした製品ラインナップの拡充、そして「主食を通じた食と健康の課題解決」につながる新規事業機会の創出が含まれます。
また、同社は製粉事業のプロフェッショナルとして、安全で安心な製品の安定供給と、美味しさと健康を基軸とした商品提案により、お客様からの評価を得ることを目指しています。さらに、中長期的な人口減少や食品需要の減少に対応し、高付加価値製品への取り組みを強化しています。
日東富士製粉は、国内外の既存事業の基盤を強化し、基礎収益力の確立に努めるとともに、環境問題への取り組みや安全・安心に関わる体制の強化、ローコストオペレーションの推進、内部統制の強化及びコンプライアンスの徹底、企業グループのシナジー極大化など、幅広い分野での取り組みを進めています。これらの戦略を通じて、同社は持続可能な成長を目指しています。