事業内容
日精樹脂工業は、射出成形機およびその関連製品(周辺機器、部品、金型など)の製造販売を主軸に据える専業メーカーです。同社は、国内外における広範な事業展開を行っており、連結子会社23社、非連結子会社5社を含むグローバルなネットワークを有しています。
日本においては、主力製品である射出成形機をはじめ、周辺機器、部品、金型などを製造または仕入れ、国内ユーザー及び主に海外販売子会社への販売を行っています。これらの製品は、日精樹脂工業自身が製造するほか、日精塑料机械(太倉)有限公司、NISSEI PLASTIC MACHINERY (THAILAND) CO.,LTD.、NISSEI AMERICA,INC.などの連結子会社や協力会社に一部作業工程を委託しています。
欧米地域では、NISSEI AMERICA,INC.が射出成形機の製造を担当し、NISSEI AMERICA, INC.やNISSEI MEXICO, S.A.DE C.V.を通じて、射出成形機や周辺機器、部品、金型などの販売を行っています。また、NEGRI BOSSI S.P.A.をはじめとする連結子会社を通じて、同社ブランドの射出成形機や周辺機器の製造・販売も手掛けています。
アジア地域では、日精塑料机械(太倉)有限公司やNISSEI PLASTIC MACHINERY (THAILAND) CO.,LTD.が射出成形機の製造を行い、NISSEI (MALAYSIA) SDN. BHD.や台湾日精股份有限公司などの連結子会社を通じて、射出成形機や関連製品の販売を展開しています。
このように、日精樹脂工業は、射出成形機とその周辺機器、部品、金型の製造販売を核とし、国内外で多岐にわたる事業活動を展開していることがわかります。
経営方針
日精樹脂工業は、射出成形機の専業メーカーとして、グローバルな事業展開を進めています。同社は、「フューチャーデザイン2026」の達成に向け、2025年3月期に連結売上高640億円、連結営業利益42億円を目指す第四次中期経営計画を策定しました。この計画では、真のグローバル経営の強化、グローバル市場への積極的展開、グローバル生産体制の強化、グローバルリスク管理体制の強化を重点領域としています。
具体的には、営業力の強化と新たなビジネスモデルの創出、5極生産体制による生産能力の増強、グローバル調達体制の強化と内製化率向上によるコストダウン、リーガルリスクへの対応強化などを通じて、高収益企業としての地位を確立しようとしています。
また、環境対応技術のビジネス化を進め、環境経営の実践強化、セールス戦略、商品戦略、プロダクト戦略、コスト戦略、サービス戦略、人事戦略、リスク管理体制の強化を図ります。これらの施策を通じて、厳しい経営環境の中でも企業価値の向上と売上増を目指しています。
日精樹脂工業は、気候変動への対応も経営の重要課題と捉え、ガバナンス体制の強化、戦略の策定、リスク管理体制の強化、指標及び目標の設定を進めています。これにより、地球規模での環境保全への対応を図り、持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。