事業内容
サトーホールディングス株式会社とそのグループ企業は、電子プリンタ、ハンドラベラーなどのメカトロ製品、ICタグ・ラベル、シール、プライマリーラベル、タグ、チケット、リボン、MCカードなどのサプライ製品の製造および販売を主な事業としています。同社グループは、54の連結子会社を有し、グループ経営戦略の策定、経営管理、資産貸与などを行っています。
事業は、日本および海外での自動認識ソリューション事業に分けられます。日本においては、株式会社サトーがメカトロ製品の製造・販売、サトーヘルスケア株式会社が医療分野におけるソリューションの企画・提案などを行い、サトーマテリアル株式会社は工業用ゴム製品や合成樹脂、RFIDタグ・ラベルの製造販売を手掛けています。また、サトーインプレス株式会社はサプライ製品の製造・販売を行っています。
海外では、SATO AMERICA, LLC(アメリカ)、SATO AUTO-ID DO BRASIL LTDA.(ブラジル)、ACHERNAR S.A.(アルゼンチン)など複数の国に子会社を持ち、サプライ製品の製造・販売やメカトロ製品の販売を展開しています。これらの子会社は、地域ごとのニーズに応じた製品やサービスを提供し、グローバルな事業展開を支えています。
主要製品には、電子プリンタ、ラベリングロボット、オートラベラー、ハンドラベラー、ソフトウェア、保守サービスなどのメカトロ製品と、電子プリンタ用ラベル・タグ、ハンドラベラー用ラベル、ICタグ・ラベル、シール、チケット、リボン、MCカード、インクなどのサプライ製品があります。これらの製品は、自動認識ソリューションの提供を通じて、様々な業界の効率化と品質向上に貢献しています。
経営方針
サトーホールディングス株式会社は、自動認識ソリューションを核とした事業展開を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを経営の基本方針としています。同社は、タギング技術を用いて物や人に情報を付与し、そのデータを活用することで、正確性、省力化、省資源、安全性、環境保護、感動を提供する価値を創出しています。これにより、サトーホールディングスは、お客様から信頼され、共に成長し、社会から必要とされる企業を目指しています。
同社グループは、「Tagging for Sustainability」というブランドステートメントのもと、社会の動きを最適化し、持続可能な社会の実現に貢献することを目標に掲げています。これを実現するために、小売、製造、食品、物流、医療といった主要市場で培ったタギングの知見やノウハウを活用し、新たな事業の柱を育成しています。
中期経営計画2021年度~2023年度では、現ビジネスモデル「DCS & Labeling」の成果実現と、将来的には「Tagging for Sustainability」へのビジネスモデル進化を目指しています。この計画の下、サトーホールディングスはグローバル事業戦略、イノベーション・R&D、サステナビリティ経営を経営の重点課題として設定し、これらを有機的に結びつけて長期成長の基盤を築いています。
具体的には、海外事業の強化、RFIDや自動化などの高ニーズソリューションへの注力、社内バリューチェーンの改革、タギング技術の高度化、パートナーシップの活用、気候変動対応、コーポレートガバナンスの強化など、多角的な取り組みを進めています。これらの戦略を通じて、サトーホールディングスは、営業利益や売上高営業利益率などの経営指標の向上を目指し、企業価値の最大化を追求しています。