事業内容
Japan Eyewear Holdings株式会社は、自社および連結子会社6社で構成される持株会社であり、眼鏡の製造・販売を主軸に事業を展開しています。同社は、金子眼鏡グループとフォーナインズグループの2つの主要事業セグメントから成り立っており、2023年1月期の連結売上において、金子眼鏡グループが約6割、フォーナインズグループが約4割を占めています。
金子眼鏡グループは、1958年の創業以来、眼鏡の企画・製造・販売を手掛けており、2023年1月期には売上の約9割を直営店による小売販売が占めています。同グループは、国内外に80店舗の直営店を展開し、自社工場での一貫生産体制を通じて、顧客ニーズに迅速に応えることで高成長を遂げています。
一方、フォーナインズグループは、1995年に創業した高級ブランド眼鏡のデザイン・販売を行っており、売上の約半分が卸売、もう半分が直営店による小売販売です。同グループは、国内外に約1,000店舗の取引先を持ち、機能性やモダンデザインに特化した商品展開を行っています。
両グループともに、高品質な眼鏡の提供を目指し、独自の店舗を通じてブランドの世界観を表現しています。また、顧客との信頼関係構築に努め、グローバル市場におけるラグジュアリー眼鏡ブランドとしての地位確立を目指しています。
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経営方針
Japan Eyewear Holdingsは、金子眼鏡とフォーナインズの2つのブランドを核として、事業価値の最大化を目指しています。同社は、これらのブランドの独自性と強みを生かし、事業提携やシナジーの追求を通じて持続的な成長を目指しています。金子眼鏡はクラシカルでオーセンティックなデザインを、フォーナインズはモダンでスタイリッシュなデザインを特徴としており、顧客層の住み分けができていると同社は考えています。
成長戦略の一環として、国内外での直営店出店を重視しています。出店先の物件情報の共有化を進めることで、シナジー効果を高めるとともに、金子眼鏡グループの眼鏡フレーム製造工場を活用し、内製化率の向上にも取り組んでいます。また、眼鏡小売市場の二極化に対応し、高級感を求める顧客ニーズに応えることで、顧客満足度の向上とロイヤルカスタマーの獲得を目指しています。
海外展開においては、特に中国市場に注力しており、上海に金子眼鏡の中国1号店を出店するなど、グローバルなラグジュアリー・アイウェア・グループを目指しています。インバウンド需要の取り込み強化や、越境EC売上の拡大も視野に入れています。
内部管理体制の強化も重要な戦略の一つであり、業務の標準化と効率化を進めることで、事業基盤の確立を図っています。EBITDAを重視した経営目標の達成と、サービスレベルの向上、人材投資、各ステークホルダーへの収益還元を通じて、事業拡大と経営基盤および収益体質の強化を目指しています。