事業内容
ニッポンインシュアは、主に保証事業を中心に展開している企業であり、賃貸住宅の家賃債務保証サービスを核としています。このサービスは、入居者が賃貸契約時に連帯保証人を必要としないようにするもので、入居者からの申し込み後、属性情報に基づいた審査を行い、保証委託契約を結びます。契約可能と判断された場合、基本プランでは初回保証料として月額賃料総額の0.5ヶ月分(最低保証料2万円)を受け取り、1年ごとの更新時には更新保証料として1万円を受領します。さらに、住居用、事業用、駐車場・コンテナ用の保証プランを提供し、入居者が家賃を滞納した場合には、ニッポンインシュアが不動産管理会社に代わって代位弁済を行います。
加えて、ニッポンインシュアは介護費債務保証サービスや入院費債務保証サービスも手がけており、これらのサービスを通じて、介護施設や医療機関の未収金リスクを軽減し、それぞれの施設や機関が本業に専念できる環境を提供しています。
その他の事業として、ニッポンインシュアはフランチャイズ事業にも参入しており、コインランドリーやフィットネスクラブの運営を行っています。コインランドリー「WASHハウス」は、24時間運営が可能なIoT型ランドリー機器を使用し、女性専用のフィットネスクラブ「女性だけの30分健康体操教室カーブス」は、短時間で気軽に運動ができることを特徴としています。これらのサービスは、ニッポンインシュアが提供する多様なニーズに応える事業の一環です。
経営方針
ニッポンインシュアは、家賃債務保証サービスを中心に、介護費債務保証サービスや入院費債務保証サービスなど、幅広い保証事業を展開しています。同社は、全従業員の幸せと地域社会への貢献を経営理念に掲げ、連帯保証人制度に代わる機関保証の普及をミッションとしています。中長期的な経営戦略として、家賃債務保証サービスのシェア拡大と新規商圏への展開、介護・医療分野での保証商品拡大を目指しています。
経営環境の変化に対応し、家賃債務保証の利用が増加する中、ニッポンインシュアは新型コロナウイルス感染症の影響による賃料滞納リスクへの意識の高まりにも対応しています。また、ランドリーサービスやフィットネスサービスなどの新規事業も展開し、健康志向の高まりやライフスタイルの変化に応えるサービスを提供しています。
優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題として、保証事業の開拓・展開、収益基盤の強化、優秀な人材の確保及び教育研修の実施、財務基盤の強化を挙げています。これらの課題に取り組むことで、ニッポンインシュアは安定した成長を目指し、社会的ニーズの高まりに応えるサービスの提供を進めています。経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標として、初回保証契約件数や初回保証契約単価、求償債権発生率と回収率を設定し、これらの指標の向上に努めています。