事業内容
高橋カーテンウォール工業とそのグループ企業は、主に建設業界での活動を展開しており、特にビルの外壁材を中心に事業を行っています。同社グループは、高橋カーテンウォール工業を含む合計4社で構成されており、連結子会社1社と非連結子会社2社を有しています。
同社の主要事業セグメントは、プレキャストコンクリートカーテンウォールを含むビル外壁材の設計、製造、そして施工に関わる「PCカーテンウォール事業」です。この事業では、中国に位置する非連結子会社である大連高連幕墻有限公司にプレキャストコンクリートカーテンウォールの設計を委託しています。
また、同社は「アクア事業」も手掛けており、ホテルや学校、スポーツ施設のプール、さらには各種温浴施設などの水施設や水空間、水環境の企画、提案、設計、施工を行っています。
その他の事業として、連結子会社の株式会社タカハシテクノが不動産賃貸事業を展開しており、非連結子会社の株式会社アシェルは、同社グループの保養所管理を担当しています。
これらの事業セグメントを通じて、高橋カーテンウォール工業グループは、建設業界における多角的なサービスを提供し、ビル外壁材の設計から施工、さらには水関連施設の企画まで幅広いニーズに応えています。
経営方針
高橋カーテンウォール工業は、ビルの外壁材を中心に事業を展開する企業であり、特にプレキャストコンクリートカーテンウォール(PCCW)の製造において業界トップのシェアを誇ります。同社は、独自の技術開発と提案力を強化することで、都市の景観を革新し続けることを目指しています。具体的には、アーキテクチュラルコンクリートの積極的な提案や、フェロクリート技術による薄型ルーバーの開発など、新しい素材や技術の探求に注力しています。
経営戦略としては、人材強化を重視し、デザイン面や環境性能の向上に取り組むことで、設計事務所やゼネコンからのリクエストに応えていく方針です。また、アクア事業においても人材強化を進め、新築やメンテナンス需要に対応できる体制を整えることを目指しています。
経営環境の変化に対しては、建設業界のPCCW需要の変動や、インフレ進行による材料費の上昇、競争の激化など、様々な課題に直面しています。これらの課題に対処するため、同社は固定費の負担軽減や、受注単価の維持、さらには人手不足の解消に向けた取り組みを進めています。
財務上の目標としては、景気低迷期を除き、経常利益率10%以上を目指していますが、現在は5%以上を目標に設定しており、早期の目標達成を目指しています。また、全従業員の物心両面の幸福を追求し、社会の進歩発展に貢献することを企業理念として掲げ、安定した財務基盤のもとで、人材の充実や新たな技術の研究に努めています。