事業内容
ID&Eホールディングスは、持株会社としてグループ会社の経営管理を行い、コンサルティング事業、都市空間事業、エネルギー事業を主な事業セグメントとしています。コンサルティング事業では、日本国内外で河川・水資源、上下水道、農業農村整備、ダム・発電、交通・運輸、都市・地域開発、地質・防災、環境、情報システムに関する調査、計画、評価、設計、工事監理、マネジメントを提供しています。主要な関連会社には、日本工営株式会社や日本シビックコンサルタント株式会社などがあります。
都市空間事業では、都市空間形成における事業組成、計画・設計、運営を手がけています。この分野では、日本工営都市空間株式会社や黒川紀章建築都市設計事務所が主要な役割を担っています。これにより、都市の発展と持続可能な環境の創造を目指しています。
エネルギー事業では、電力機器や制御装置の製造・販売、機電・通信施設の計画・設計、工事、工事監理、分散型エネルギーリソースを活用したエネルギーマネジメントを行っています。日本工営エナジーソリューションズ株式会社やコーエイシステム株式会社がこの分野での主要な企業です。
その他の事業としては、経営管理、日本国内での不動産賃貸・管理、人材派遣などを行っています。日本工営ビジネスパートナーズ株式会社やニッキ・コーポレーションがこれに関与しています。これらの多様な事業を通じて、ID&Eホールディングスは幅広い分野でのサービス提供を行っています。
経営方針
ID&Eホールディングスは、持株会社体制を通じてグループ全体の経営管理を行い、コンサルティング、都市空間、エネルギーの3つの主要事業セグメントを展開しています。同社は「誠意をもってことにあたり、技術を軸に社会に貢献する」という理念のもと、グローバルな企業集団として唯一無二の価値を提供することを目指しています。
中期経営計画「Building Growth 2027」では、2027年6月期に売上収益1,980億円、営業利益180億円、営業利益率9%、ROE12%を目標としています。この計画の基本方針は、主力3事業の持続的成長と事業間の共創による事業領域の拡大です。具体的な展開策として、成長に向けた改革、マトリクス経営の展開、人財・技術の進化を掲げています。
成長に向けた改革では、ポートフォリオマネジメントの推進や新規事業の拡大、技術開発による生産性向上を図ります。マトリクス経営の展開では、地域戦略を強化し、各地域の市場動向に応じた事業ポートフォリオの最適化を進めます。人財・技術の進化では、ID&Eグローバルアカデミーの設立やデータドリブン人事の実現、技術・DX開発の推進を通じて、企業としての持続的成長を目指します。
ID&Eホールディングスは、これらの戦略を通じて、持続可能な社会の実現に貢献し、グローバル市場での競争力を高めることを目指しています。