事業内容
同社は「指定障害福祉サービス事業」を主な事業セグメントとして展開しています。この事業は、障害者総合支援法に基づくもので、障害のある方々に対して就労移行支援、就労定着支援、指定計画相談支援、自立訓練(生活訓練)などのサービスを提供しています。これらのサービスは、障害者が社会で自立し、職場に定着するための支援を行うことを目的としています。
同社の主力サービスである「就労移行支援サービス」は、障害者が就労に必要なスキルを習得し、職場に定着するためのサポートを行います。2012年に神奈川県川崎市で初めて事業所を開設し、現在では首都圏を中心に全国74か所に拠点を展開しています。就職者数は累計4,100名以上で、就労定着率は90.0%と高い実績を誇ります。
「自立訓練(生活訓練)サービス」では、障害者が日常生活や社会生活を自立して送るための訓練を提供しています。2020年に開始されたこのサービスは、現在30か所で展開されており、特に「Cocorport College」や「Cocorport Rework」といったブランド名で知られています。これらの施設では、引きこもりの解消や復職支援を目的とした多様なプログラムを提供しています。
同社は、個別支援に重点を置き、利用者一人ひとりのニーズに応じたプログラムを提供しています。555種類以上のプログラムを用意し、利用者の自己決定を尊重する支援を行っています。また、就労定着支援では、就職後も生活面や体調面を含めたサポートを行い、長期的な職場定着を目指しています。これにより、障害者が自分らしく生活し、社会で活躍できる環境を整えています。
経営方針
undefinedは、障害者支援を中心に事業を展開し、特に就労移行支援と自立訓練サービスに注力しています。中長期的な経営戦略として、幅広い障害者を対象にした個別支援を強化し、ドミナント展開を通じて経営資源を効率的に活用する方針です。また、Cocorport Collegeの卒業生が就労移行支援事業所に通うことで、事業シナジーを生み出しています。
undefinedは、売上高と経常利益を重要な経営指標とし、事業所数や利用者数、就職者数、定着者数を非財務指標として成長を測定しています。事業所数の拡大は、売上高の成長に直結するため、積極的に進めています。また、就職者数と定着者数の向上は、報酬単価の向上に寄与し、企業価値の向上を目指しています。
同社は、知名度向上や人材確保、社員育成を優先課題とし、質の高いサービス提供を目指しています。特に、就労定着支援サービスでは、利用者が職場で長く働けるよう、生活面や体調面も含めたサポートを強化しています。さらに、自立訓練サービスの強化を通じて、引きこもりの解消や復職支援を推進しています。
事業基盤の強化として、事業所数の拡大や提供サービスの質向上、地域・関係機関との連携強化を図っています。法令遵守とコーポレート・ガバナンスの強化も重視し、持続可能な事業運営を目指しています。財務面では、安定したキャッシュ・フローを維持しつつ、適切な投資と内部留保のバランスを検討しています。