事業内容
SHINKOは、保守サービス事業、ソリューション事業、人材サービス事業の3つの主要セグメントを持つ企業です。全国60を超える拠点から、24時間365日体制でエンジニアが機器の保守、導入設計、設置展開サービスを提供しています。
保守サービス事業では、医療機関や調剤薬局に導入されている電子カルテシステムやレセプトコンピュータなどの保守サービスを行っており、約3万5千件の保守契約を締結しています。この事業は、経済状況の変動に左右されにくいストック型ビジネスであり、新型コロナウイルス感染症の拡大期でも安定した収益を確保しています。
ソリューション事業では、医療機関や一般企業、官公庁向けにICTサービスを提供しています。これには、システムの設計、構築、設置工事、展開管理などが含まれ、顧客の要望に合わせた機器の提案や販売も行っています。全国13支店でソリューション営業の活動を行い、地元企業とのリレーション構築にも力を入れています。
人材サービス事業では、IT機器の保守、点検、修理を行うカスタマエンジニア(CE)や、システムの設計、ネットワークの設計・構築を行うシステムエンジニア(SE)を派遣しています。主要取引先にはNECフィールディング株式会社やKDDIグループがあり、派遣人員数は年々増加しています。
SHINKOの強みは、これら3つの事業セグメントを通じて、様々な市場に参画し、事業間のシナジーを生かした新規案件の獲得が可能である点にあります。また、700名を超えるエンジニアが、保守サービス業務の前後に機器の設定や設置作業を行うことで、業務効率と生産性の向上を実現しています。
経営方針
SHINKOは、保守サービス事業、ソリューション事業、人材サービス事業を核とする多角的なビジネスモデルを展開しています。同社は、企業理念に「お客様、仲間、社会への深い思いやりを持ち、高度情報通信ネットワーク社会のラストワンマイルで新たな価値を創造する」という姿勢を掲げ、これを実現するための行動基準として、お客様第一、プロフェッショナルとしての行動、チャレンジ精神、コンプライアンス意識、チームワークの尊重、社会貢献を喜びとする行動を挙げています。
経営戦略として、同社はIT市場の変革に対応し、新たな価値を創造することを目指しています。保守サービス事業では、技術資料の電子化やiPadの配備、スマートグラスを用いた遠隔作業支援など、DXを活用した取り組みを進めています。また、テクニカルセンターの強化や5Gネットワーク構築、クラウドシステム基盤構築などの新たなITインフラ需要に対応し、事業展開を加速しています。
ソリューション事業では、高単価案件の獲得を目指し、SEの専門部隊を設置しています。GIGAスクール構想関連案件の入札参加や、情報サービス、小売市場への参入など、新規ビジネス展開の機会を追求しています。
人材サービス事業では、公的資格やベンダー資格の取得を促進し、派遣要請にスムーズに対応できる体制を整えています。また、ITエンジニア不足の市場環境において、人材の採用と育成に力を入れ、大学就職活動支援などを通じて新卒応募の増加を図っています。
SHINKOは、これらの戦略を通じて、法令を遵守した継続的かつ安定的な企業成長を目指し、社会的責任を果たしていく方針です。