津田駒工業【6217】 スタンダード(内国株式)

繊維機械、工作用機器の製造・販売、アフターサービス、OEM供給、梱包・警備・営繕業務、庶務・軽作業請負。

津田駒工業【6217】 スタンダード(内国株式)

繊維機械、工作用機器の製造・販売、アフターサービス、OEM供給、梱包・警備・営繕業務、庶務・軽作業請負。

事業内容

津田駒工業は、繊維機械及び工作用機器の製造、販売を主軸に展開する企業であり、その事業は主に二つのセグメントに分けられます。一つ目は繊維機械事業で、同社は繊維機械等の製造販売を行っており、電装部品の一部は共和電機工業に委託しています。このセグメントでは、津田駒機械設備(上海)有限公司やTSUDAKOMA SERVICE INDIA PRIVATE LIMITEDがアフターサービスを提供し、津田駒機械製造(常熟)有限公司は中国でウォータジェットルームの一部機種の製造・販売を手掛けています。また、TSUDAKOMA Europe s.r.l.は繊維機械等の製品や部品の販売、アフターサービスを行っており、準備機械に関しては、同社が㈱T-Tech JapanにOEM供給し、両社で販売しています。

二つ目のセグメントは工作機械関連事業で、同社は工作用機器の製造販売を行い、一部の製品製造を共和電機工業に委託しています。ツダコマテクノサポート㈱は、工作用機器の製品修理やアフターサービスを提供しています。

さらに、ツダコマ・ゼネラル・サービス㈱は主に同社製品の梱包業務、警備、営繕業務及び損害保険代理店業務を行い、ふぁみーゆツダコマ㈱は庶務や軽作業の請負を担当しています。これらの事業活動を通じて、津田駒工業は繊維機械及び工作用機器の分野で幅広いサービスと製品を提供しています。

経営方針

津田駒工業は、繊維機械及び工作機械関連事業を核として、持続可能な社会の実現と産業の発展に貢献することを経営の基本方針としています。同社は、2021年から2023年の3年間を対象とした「中期経営計画2023」に取り組み、連結売上高560億円、営業利益率10%の達成を目指しました。この計画では、新製品の市場投入や生産効率の向上、コストダウンを通じて、利益還元と企業体質の転換を目指しています。

津田駒工業は、繊維機械事業において、新興国市場への対応や生産性と環境性能が優れた機械の提供を強みとしています。工作機械関連事業では、高精度NC円テーブルの提供を通じて、工作機械業界や自動車業界などへの貢献を続けています。また、コンポジット機械事業やロボットインテグレーションシステムの開発など、新規事業の開拓にも力を入れています。

新型コロナウイルスの影響や原材料価格の高騰などの外部環境の変化にもかかわらず、同社は中期経営計画の基本方向性を維持し、繊維機械事業の黒字化や利益確保に注力してきました。2023年度には、新型エアジェットルームの開発や原価低減活動などを通じて、業績回復の足掛かりを築いたと評価しています。

2024年度から2026年度を対象とした新たな中期経営計画では、財務基盤の立て直しや事業体質の構築に重点を置き、組織体制の見直しや人事制度改革を含む多角的な施策を実行しています。各事業部では、新製品の開発や市場投入、コストダウンやDXの推進などを通じて、収益性の向上を目指しています。津田駒工業は、これらの取り組みを通じて、業績の拡大と株主価値の向上を図るとしています。