事業内容
東洋機械金属及びそのグループ会社(連結子会社10社、関連会社1社及びその子会社1社を含む)は、射出成形機とダイカストマシンの製造販売を主要事業として展開しています。同社グループは、これらの製品に関連する一連のサービスも提供しており、経営上の意思決定及び経営成績の評価は単一セグメントで行われています。
射出成形機セグメントでは、プラスチック射出成形機、その周辺機器、および部品の製造販売を行っています。この事業において、東洋機械(常熟)有限公司が技術指導のもと製造販売を担当。また、東洋機械エンジニアリング株式会社やTOYO MACHINERY(M)SDN.BHD.など複数のグループ会社が、成形機の保守サービスや据付工事、販売支援を提供しています。
ダイカストマシンセグメントでは、ダイカストマシン及びその周辺機器、部品の製造販売が主な事業です。東洋工機株式会社が周辺機器等の製造を委託され、東洋機械(常熟)有限公司がダイカストマシンの製造販売を行っています。同様に、東洋機械エンジニアリング株式会社やTOYO MACHINERY VIETNAM CO., LTD.などが、ダイカストマシンの保守サービスや据付工事、販売支援を手掛けています。
これらの事業を通じて、東洋機械金属グループは製造業の効率化と品質向上に貢献しており、射出成形機とダイカストマシンの分野で幅広いサービスを提供しています。
経営方針
東洋機械金属及びそのグループ会社は、射出成形機とダイカストマシンの製造販売を核とする事業を展開しています。同社は、「新たな価値創造を通じて社会に貢献し、一人ひとりが輝けるより豊かな未来を実現する」という経営理念のもと、環境と調和し、社会の進歩発展に貢献することを目指しています。
中期経営計画「TOYO GO CHALLENGE 2023」では、売上高、売上高営業利益率、自己資本利益率(ROE)を重点指標として掲げています。この計画の基本方針には、顧客の付加価値向上に貢献する「Customers' Value Up」、持続的成長に向けた新たな取り組み、経営基盤刷新と強化が含まれています。特に、経営基盤の強化には、サステナビリティ委員会の設置やサステナビリティ基本方針の定義が挙げられ、ESGの重要課題への対応を通じたサステナビリティへの取り組みを推進しています。
また、環境マネジメントシステム国際規格「ISO14001」に基づく環境に配慮した経営や、SDGsへの貢献に向けた活動も積極的に行っています。これらの取り組みは、新型コロナウイルス感染症やロシアによるウクライナ侵攻など、不透明な経済環境の中でも、受注環境の堅調な推移を見込む東洋機械金属グループの成長戦略の一環です。
事業上及び財務上の課題としては、国内外の営業拠点の拡充やビジネスパートナーとの連携強化を含むグローバル営業力の強化、新製品の開発による製品競争力の強化、コスト削減施策やスマートファクトリーの実現に向けたDX化の推進などが挙げられます。これらの施策を通じて、東洋機械金属グループは中長期的な収益向上と持続可能な成長を目指しています。