事業内容
フーディソングループは、「世界の食をもっと楽しく」というミッションのもと、「生鮮流通に新しい循環を」というビジョンを掲げ、食産業における生鮮流通プラットフォーム事業を展開しています。同社は、BtoBコマースサービス、BtoCコマースサービス、HRサービスの3つのサービスを提供しており、これらを通じて生鮮流通プラットフォーム事業を定義しています。
BtoBコマースサービスでは、自社ウェブサイト「魚ポチ」を通じて、生産者や卸業者から仕入れた食品を飲食店などのユーザーに直接販売しています。魚ポチは、ユーザーが簡単に必要な商品をオーダーでき、翌日から3日後までに店頭に配送されるサービスです。また、購買データを活用した商品のレコメンデーション機能を備えており、発注時間の短縮を実現しています。
BtoCコマースサービスでは、「sakana bacca」という鮮魚セレクトショップを展開しており、一般のスーパーマーケットではあまり販売していない魚種や産地仕入れにこだわった水産品を販売しています。sakana baccaは、東京都内で8店舗運営しており、JR東日本の関係会社からの出資を受け、駅中テナントにも店舗を出店しています。
HRサービスでは、「フード人材バンク」を運営し、食品事業者向けに人材を紹介しています。飲食店やスーパーマーケットに正社員候補者を紹介し、食産業全般の労働者不足を背景に、技術を持った人材の需要に応えています。
フーディソングループは、これらのサービスを通じて、生鮮流通の効率化とデジタルトランスフォーメーションを推進し、食産業のサステナビリティ向上に貢献しています。
特集記事
経営方針
フーディソンは、「世界の食をもっと楽しく」というミッションの下、生鮮食品の流通プラットフォームを構築し、食産業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)ソリューションを提供しています。同社は、市場動向としてEコマース化の進展、飲食関連市場の変化、鮮魚小売店市場の縮小、飲食物調理の職業市場における人材需要の増加を背景に、競争優位性を築いています。具体的には、川上から川下まで繋がるシームレスなプラットフォーム、生鮮卸売市場へのアクセスと強力な産地ネットワーク、生鮮流通DXの高い参入障壁を強みとしています。
中長期的な経営戦略として、フーディソンはプラットフォームの拡大を目指しています。これには、コアグロース戦略とプラットフォーム戦略の二つのアプローチがあります。コアグロース戦略では、既存の3つのサービス(BtoBコマース、BtoCコマース、HRサービス)の成長を図り、商品基盤の拡充、CRM強化、IT及び物流インフラストラクチャーへの投資、新規出店、人材採用を推進します。一方、プラットフォーム戦略では、魅力的な商品開発、サービス間シナジーの創出、事業者向けサービスの拡大を通じて、プラットフォームの領域を増強し、拡大させていくことを目指しています。
これらの戦略を実行することで、フーディソンは生鮮流通のプラットフォームを提供し、社会課題の解決に貢献することを目標としています。同社は、食産業におけるデジタル化の推進と、生鮮食品の流通効率化を通じて、持続可能な食の未来を創造していくことを目指しています。