事業内容
いよぎんホールディングス及びそのグループ企業は、銀行業務を中心に、リース業務やその他の金融サービスを提供しています。同社グループは、いよぎんホールディングス本体と連結子会社17社、非連結子会社4社、関連会社4社から成り立っており、銀行業務、リース業務、情報処理受託業務、ソフトウェア開発業務、証券業務など多岐にわたる事業を展開しています。
銀行業では、株式会社伊予銀行が142の支店と9の出張所を通じて、預金、貸出、有価証券投資、為替業務などを提供し、地域に密着した営業活動を行っています。また、連結子会社を通じて、銀行事務代行、信用保証、クレジットカード業務、投資ファンド運営なども手掛けています。
リース業務は、いよぎんリース株式会社が担当し、リース関連のサービスを提供しています。その他の事業としては、株式会社いよぎんコンピュータサービスが情報処理受託業務やソフトウェア開発を、四国アライアンス証券株式会社が証券業務を行っています。
2023年4月3日には、新たにいよぎんデジタルソリューションズを設立し、デジタル化推進にも力を入れています。一方で、いよぎん・REVICインベストメンツ株式会社は2023年2月28日に解散し、現在は清算手続き中です。これらの動きは、同社グループが事業の多角化と効率化を進めていることを示しています。
経営方針
いよぎんホールディングスは、2022年10月3日に設立され、株式会社伊予銀行の単独株式移転により誕生しました。同社は、グループ企業理念として「潤いと活力ある地域の明日を創る」を存在意義に掲げ、「最適のサービスで信頼に応える」を経営姿勢とし、これを具現化するための行動規範として「感謝の心でベストを尽くす」を挙げています。これらの理念の下、同社は株主、顧客、地域社会、従業員の信頼を確立し、地域に根差した企業グループとして社会的責任を果たしながら、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。
中期経営計画では、「新たな価値を創造・提供し続ける企業グループ」を長期ビジョンとして掲げ、事業領域の拡大を志向する新事業戦略を含む6つの事業戦略を推進しています。これには、法人関連戦略、個人関連戦略、船舶関連戦略、市場運用戦略、BPR戦略、そして新事業戦略が含まれます。また、IT計画、店舗計画、人財育成計画、人員計画といった4つの横断的な取り組みを通じて、事業・構造変革を進めています。
経営指標としては、2023年度の目標として「連結コア業務粗利益860億円」「親会社株主に帰属する当期純利益230億円」「連結ROE(株主資本ベース)4.00%以上」「連結コアOHR60.00%程度」「連結普通株式等Tier1比率15.00%程度」「グループ会社(除く銀行)コア業務粗利益90億円」を設定しています。
いよぎんホールディングスは、持株会社体制への移行を機に、事業領域の拡大、グループガバナンスの高度化、役職員の意識・行動の変革を目的として、グループシナジーの極大化を図っています。これらの戦略を通じて、地域の課題解決やサステナビリティ向上に貢献し、多様化・高度化する顧客のニーズに積極的に対応していく方針です。