メタップス

2007年、佐藤航陽がイーファクター株式会社を創業。SEOを中心としたマーケティングコンサルティングサービス展開を開始。2015年、東証マザーズへ株式を上場。現在は、アプリの集客・分析・収益化をワンストップで支援する開発キット「metaps」と、オンライン決済プラットフォーム「SPIKE」を主力に展開。

メタップス

2007年、佐藤航陽がイーファクター株式会社を創業。SEOを中心としたマーケティングコンサルティングサービス展開を開始。2015年、東証マザーズへ株式を上場。現在は、アプリの集客・分析・収益化をワンストップで支援する開発キット「metaps」と、オンライン決済プラットフォーム「SPIKE」を主力に展開。

事業内容

会社概要と沿革

株式会社メタップスは東京都港区三田に本社を置くマーケティングサービスを中心に展開するIT企業。2007年9月に佐藤航陽氏が前身のイーファクターを創業し、SEOを中心としたマーケティングコンサルサービスの提供を開始した。共同購入型のクーポンサイト『TOKUPO(トクポ)』を2010年に、アプリ収益化プラットフォーム『net aps』を2011年に開始。2011年6月にメタップに社名を変更している。その後、オンライン決済プラットフォーム『SPIKE』を2014年より開始し、2015年8月に東証マザーズに株式上場を果たした。

メタップスグループは、株式会社メタップス及び連結子会社20社、持分法適用関連会社3社により構成される。「テクノロジーでお金と経済のあり方を変える」のコーポレートミッションの下、成長性の高いインターネット領域に経営資源を集中し事業を展開している。

事業環境

インターネットの普及により、時間や空間等の目に見えない価値もデータとして認識できるようになり、またAIやブロックチェーンといった新たな技術により経済のあり方も変わろうとしている。このような事業環境の中、世界中に溢れる膨大なデータとAIを活用し、システムによるデータ分析・パターンの認識・将来予測算出の自動化を通してあらゆるビジネスの自動化と効率化を進めている。その上で、メタップグループは、生活を向上させるためのサービスやソリューションを常に先行して生み出し提供することを使命としている。

インターネット領域では、スマートフォンやタブレット等のデバイスの普及、ソーシャルメディアの拡大が続いている。並びに、クラウドやAIの進化、ブロックチェーンといった新しいテクノロジーやサービスの出現により劇的な変化を続けているという。そのため、インターネット領域の市場規模は、世界的にも一層の拡大が見込まれ、関連事業を提供するメタップスの収益機会も大きく広がるとみられる。

事業内容

メタップスグループは「マーケティング関連事業」、「ファイナンス事業」を事業の柱とし、積極的な新規サービスの開発を行なっている。

マーケティング関連事業

「マーケティング関連事業」では、国内及び海外の顧客に対し、データを活用した一気通貫のマーケティング支援サービスを提供しており、特に中華圏企業の対日プロモーションを強みにしている。本事業は、子会社であるメッタプスワン、Metaps Entertainment Limitedgaを中心に展開している。

ファイナンス関連事業

「ファイナンス関連事業」では、子会社であるメタップスペイメントを中心に、日本国内のEC事業者向けの決済代行サービスを展開している。並びに、韓国子会社であるMetaps Plus Inc.を中心に、電子マネー、暗号資産交換所、ブロックチェーンゲームの開発に積極的に取り組んでいる。

事業の選択と集中(暗号資産関連事業からの撤退)

メタップスグループは、これまでファイナンス、マーケティング、コンシューマ領域で積極的な投資を実施してきた。しかし、今後は事業環境の変化と経営リソースの最適化を進めるために、事業ポートフォリオの見直し、及び注力事業の絞り込みを実施する方針だ。

2019年12月期は、国内ファイナンス関連事業の安定成長と国内マーケティング事業の復調、海外マーケティング関連事業も堅調に推移したものの、事業環境の変化と経営リソースの最適化を進めるため、一部事業の撤退及び売却を行なった。具体的には、韓国市場を対象とした暗号資産交換所『UPXIDE(旧CoinRoom)』を含む暗号資産関連事業に関して、規制等の外部環境の整備が想定以上に進まず、また市場の不確実性が増すなかで、規制・セキュリティ、監査等のコストに対して収支が見合わず、事業撤退を判断した。

経営方針と対処すべき課題

メタップスグループは、以下の施策により内部管理体制とコーポレート・ガバナンスの充実を図りながら、さらなる事業拡大に取り組んでいく方針だ。

海外市場への対応

海外事業については、地域特性毎に応じた事業構築と現地責任者・スタッフのローカル採用を継続している。同時に、日本やシンガポールなど、先行して事業展開している地域が培ったオペレーションノウハウをグローバルで共有し、「効率化」・「標準化」・「スピード化」を意識して取り組んでいくとしている。

開発スピード強化への対応

既存プロダクトのシステム稼働は安定しているが、インターネット領域における変化スピードに対応するためには、常に新しいプロダクトを創造し続ける必要があるという。グローバルでユーザー獲得するためには、今まで以上にプロダクトに高い質と信頼が求められている。そこで、多言語化に対応できるシステム開発や仕様作成を進める一方で、情報漏えいや情報セキュリティ面でのリスク強化も進められるよう、優秀な技術者の確保、職場環境の改善に努めていく方針だ。

新規事業の展開

インターネット業界は、急速な進化、拡大を続けており、事業に関連する技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が速いため、メタップスグループは顧客ニーズを満たす新サービスの展開を常に検討している。今後、ファイナンス関連事業を主軸に、データとAIを軸とした積極的な事業展開を進めていくとしている。

上記の他、組織体制の整備も進めていく方針だ。

2019年12月期 有価証券報告書(提出日:2020年3月30日)

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