事業内容
ミクロン精密株式会社とその子会社4社は、研削盤とその周辺装置の製造・販売を主業務としています。ミクロン精密は、心なし研削盤(センタレスグラインダ)と内面研削盤(インターナルグラインダ)の開発、設計、製造、販売、アフターサービスを一貫して行っています。これらの製品は、丸棒やリング形状の素材の外周面や内周面に種々の加工を施すための工作機械です。
同社のグループ会社は、地域ごとに特化しており、Micron-U.S.A., Inc.は北米、Micron Machinery (Thailand) Co., Ltd.は東南アジア諸国、密科倫精密机械(蘇州)有限公司は中国で、それぞれミクロン精密の製品及び部品の販売を担当しています。また、ミクロンテクニカルサービス株式会社は、ミクロン精密への人材派遣を行っています。
ミクロン精密グループは、研削盤の製造及び販売を事業内容とする単一セグメントで運営されており、その事業構造は事業系統図によって示されています。このグループは、高精度な研削加工技術を提供することで、製造業の様々なニーズに応えています。
経営方針
ミクロン精密は、研削盤とその周辺装置の製造・販売を核とする事業を展開しています。同社は「技術と人柄」を社是とし、技術革新を通じて企業価値の向上を目指しています。また、グローバルニッチトップ企業として、世界28か国以上に製品を供給し、特に自動車部品の精密加工に強みを持っています。
中期経営計画では、売上高や営業利益などの経営指標の成長を目標に掲げています。2024年8月期には売上高5,398百万円、営業利益400百万円を目指しており、効率性の向上にも注力しています。
経営戦略としては、「世界最高峰の研削技術・技能を極める」「妥協のない品質と顧客満足を追求する」「一歩先行くものづくりで地球環境を守る」をビジョンに掲げています。これにより、競合他社との差別化を図り、オンリーワン企業を目指しています。
事業上及び財務上の課題としては、技術・研究開発力の強化、海外市場への展開、人的資本の活用、知的財産の戦略的な保護と創造、製品品質の向上やアフターサービスの充実などに取り組んでいます。特に、自動車産業以外の分野への技術応用や、中国に新たな現地法人を設立することで、海外市場での販売体制を強化しています。
ミクロン精密は、これらの成長戦略を推進することで、持続可能な社会の発展に貢献し、企業価値の向上を図っています。