事業内容
小田原エンジニアリンググループは、主に巻線機事業と送風機・住設関連事業の二つのセグメントで事業を展開しています。巻線機事業では、家電製品、自動車、産業・医療機器、OA/AV機器、通信分野向けに、モーター用巻線設備やボビンコイル用巻線設備を開発、設計・製造し、世界各国に販売しています。このセグメントには、小田原エンジニアリング本体のほか、株式会社小田原オートメーション長岡、Odawara Automation Inc.(米国)、Odawara Automation Deutschland GmbH(ドイツ)、株式会社多賀製作所、楽耀電機貿易(深圳)有限公司(中国)が含まれます。
一方、送風機・住設関連事業では、室内空調機器用の送風ファン、工作機械の冷却ファンなどの小型送風機(クロスフローファン、軸流ファン等)、浴室用の防水照明器具、住宅換気やビル換気関連製品を製造、販売しています。このセグメントには、ローヤル電機株式会社、ローヤルテクノ株式会社、楽揚電機(香港)有限公司、楽揚電機(深圳)有限公司が属しています。
小田原エンジニアリンググループは、これらの事業を通じて、幅広い産業分野に対応する製品とサービスを提供し、グローバルな市場での競争力を高めています。
経営方針
小田原エンジニアリングは、顧客第一主義と開拓の精神を経営の基本方針として掲げ、技術と品質でナンバーワンを目指し、持続可能な社会の構築に貢献することを目標にしています。同社は、巻線機事業と送風機・住設関連事業の二つのセグメントを中心に事業を展開し、グローバル市場での競争力強化を図っています。
経営環境の変化に対応するため、小田原エンジニアリングは中期経営計画を策定し、2021年12月度からの3年間で売上高150億円、営業利益12億円を目標としています。この計画の下、同社は技術開発による競争力のある製品の開発、品質・コスト・納期の重点施策、地域別戦略の進行、新製品開発による差別化や付加価値向上、宣伝・販売強化などを推進しています。
また、小田原エンジニアリングは、高生産性や高速化に対応した製品開発、共通化・標準化、制御機器・電気部品等の長納期化への対応を進めることで、技術、品質、コスト、納期・供給能力における競争力を強化しています。さらに、人材育成、組織拡大、リーダー育成、人材評価制度のアップデートなどにも力を入れています。
サステナビリティに関しては、地球環境保護やエネルギー効率化を重要課題とし、巻線機事業では電動車へのシフトに対応する技術革新、送風機・住設関連事業では省エネルギー化、クリーン化を目指しています。これらの取り組みを通じ、小田原エンジニアリングは持続可能な社会の実現に貢献し、同社の優位性を高める経営を目指しています。