事業内容
NITTOKUは、トータル精密FA(ファクトリーオートメーション)メーカーとして、幅広い事業セグメントを展開しています。同社グループは、NITTOKUを含む15社で構成され、主にコイルやモータ用の自動巻線機を中心に、フィルムやワイヤ用の巻取り・搬送設備、機構部品やデバイスなどのFA設備の開発、製造、販売を行っています。また、非接触ICタグ・カードやカード用インレットの製造、販売も手掛けています。
ワインディングシステム&メカトロニクス事業では、電子部品、自動車、通信機器、オーディオビジュアル、OA機器、家電、精密機器等向けに、コイル巻線機、巻線システム及び周辺機器、組立ライン、各種フィルムの巻取り・搬送設備、特殊ワイヤの巻取り・巻替設備、組立ラインの製造、販売及び保守サービスを提供しており、これが同社グループの主力事業となっています。中国、ベトナム、シンガポール、タイ、オーストリア、韓国、台湾、香港、アメリカにおいて、製造、販売、メンテナンスサービスを展開しています。
非接触ICタグ・カード事業では、蓄積された技術を活用し、ICカードやICタグ、及びこれらの周辺機器、システムの製造並びに販売を行っています。このセグメントでは、日特コーセイ株式会社が製造を担当し、NITTOKUが販売を行っています。
これらの事業を通じて、NITTOKUは多岐にわたる産業分野に対して、高度な技術と製品を提供し、グローバルな市場での競争力を高めています。
経営方針
NITTOKUは、トータル精密FAメーカーとして、顧客満足度の向上、収益の向上、コンプライアンスの徹底を基本方針に掲げ、小さくとも世界№1の企業を目指しています。同社は、売上高500億円、売上高営業利益率15%以上、親会社株主に帰属する当期純利益率10%以上を経営指標として設定し、資本収益性の向上に努めています。
中長期的な経営戦略として、地政学的リスクの高まりの中でも最先端の生産システムと安定したサービスを提供するため、マイクロファクトリーやサービス拠点を設け、スピーディーなワンチーム体制の構築を進めています。北中米、インド、ベトナムなどの海外拠点における人材教育に注力し、生産性及び競争力の向上を図っています。
また、オープンイノベーションを推進する「ブルーレイク戦略」により、制御システムや搬送システムなどの新しいプラットフォームを構築し、変種変量混合生産を可能にしています。これにより、ユーザーの期待を超える付加価値の創造と生産技術の代行をキーワードに、共に成長していくことを目指しています。
さらに、モータ・電子部品分野を中心に生産システムの高度化、高速化、高品質化を推進し、電池・半導体分野など新たな事業領域への展開を進めています。SDGs、脱炭素、5Gなどのメガトレンドから生じるビジネスチャンスを捉え、大型設備投資や先端の設備投資のニーズに応えていく方針です。