事業内容
ジャパンワランティサポートは、家電や住宅設備機器の延長保証事業を主軸に展開しています。同社は、住宅設備供給事業者と提携し、給湯器やキッチン、バス、洗面化粧台、トイレなどの住宅設備機器の故障や不具合に対する修理サポートサービス「あんしん修理サポート」を提供しています。このサービスは、メーカー保証期間を含む最長10年間の無償修理をサポートし、24時間365日体制でのコールセンター対応を行っています。
同社は、事業者が販売・施工する住宅設備機器に標準付帯するケースと、オプションサービスとして斡旋・仲介するケースの2種類の販売方法を採用しています。また、加入者を「会員」として、会員からの問い合わせ対応や修理手配を自社運営のコールセンターで行っており、保証期間内であれば会員の自己負担は一切ないという特徴があります。
さらに、ジャパンワランティサポートは、「あんしん住宅サポート24h」と「リユース修理サポート」も運営しています。「あんしん住宅サポート24h」は、緊急駆けつけサービスや暮らしの相談サポートを含むオプションサービスであり、「リユース修理サポート」は中古住宅設備機器を対象としたサービスです。2019年12月には、会員証の代替機能や修理依頼、問い合わせが可能な専用アプリ「とらぶる直太朗」をリリースし、サービスの利便性を高めています。
特集記事
経営方針
ジャパンワランティサポートは、住宅設備機器の延長保証事業を核として、継続的な企業価値の向上を目指しています。同社は、「困っている人に『あんしん』を届けることで社会に貢献する」という経営理念のもと、顧客からの「ありがとう」という声を目指しています。そのために、営業利益と売上高を重要な経営指標とし、有効会員数の増加をKPIとして設定しています。2023年9月時点で約160万件の有効会員数を有し、2024年9月期には190万件を目標としています。
中長期的な経営戦略として、同社は住宅設備メーカーや大手ハウスメーカー、マンションデベロッパーなどとの営業展開に注力しています。また、新商品の開発にも力を入れており、住宅設備機器の延長保証から「住まい」全般に関わるサービスへと領域を拡大しています。これに加え、コールセンターを中心とした新サービスの開発も進めており、独自の情報分析を通じて会員や事業者に有益なサービスを提供することを目指しています。
経営環境においては、新築住宅着工戸数の減少が予想される一方で、中古住宅市場やリフォーム市場は安定的な需要が見込まれています。このため、ジャパンワランティサポートは新築住宅市場だけでなく、リフォーム市場や中古住宅市場における販売促進にも力を入れています。
対処すべき課題としては、新たな集客戦略・販路拡大、新規事業の開発、ITシステムの向上及び業務効率化、優秀な人材の確保及び育成、激甚災害等への対策が挙げられています。これらの課題に対応することで、同社はさらなる成長を目指しています。