事業内容
大気社グループは、国内外で事業を展開しており、自社および子会社31社、関連会社3社から成り立っています。同社は主に「環境システム事業」と「塗装システム事業」の2つのセグメントで事業を行っています。
環境システム事業では、一般事務所やホテル、店舗、学校、研究所、劇場、ホール、病院、データセンターなどにおける空調設備の設計、監理、施工、およびこれらに関連する資機材の製造と販売を手掛けています。また、半導体、電子部品、電池、精密機械、医薬品、食品などの製造工場で必要とされるクリーンルームや植物工場などの産業空調設備も提供しています。
塗装システム事業では、自動車車体やバンパーなど、自動車産業向けの塗装設備の設計、監理、施工、および関連資機材の製造と販売を行っています。この事業は、自動車産業に限らず、建設車両、鉄道車両、航空機、一般産業機器などの製造工場における塗装設備も手掛けています。
これらの事業は、同社のセグメント情報においても同様の区分で扱われており、各事業の市場や顧客分野は広範にわたっています。大気社グループは、これらの事業を通じて、多様な産業分野に対して環境と塗装に関連する高度な技術とサービスを提供しています。
経営方針
大気社グループは、環境対応技術を核に、エネルギー、空気、水の分野でグローバルに事業領域を拡大し、安定的かつ持続的な成長を目指しています。創業理念である「顧客第一」を基本方針とし、全てのステークホルダーにとって魅力ある会社づくりと社会への貢献を進めています。中期経営計画では、「エネルギー・空気・水の創造的なエンジニアリングにより、持続可能な社会へ貢献する」という長期ビジョンを掲げ、多様な人材と知見を活かし、インクルーシブなグローバル企業への変革を目指しています。
同社は、2023年3月期から2025年3月期の中期経営計画において、財務目標と非財務目標を設定しています。財務目標では、受注工事高、完成工事高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益、自己資本利益率(ROE)の向上を目指しています。非財務目標としては、事業活動に伴うCO2排出量の削減を掲げ、2030年までに46%削減することを目標にしています。
経営課題としては、コア事業のさらなる強化、新たな価値創出への挑戦、変革・成長を支える経営基盤の強化の3点を挙げています。環境システム事業と塗装システム事業の両セグメントにおいて、技術革新とサービスの提供を通じて、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを推進しています。また、デジタル化・DX化の推進、グローバルな教育プログラムの設計、プロジェクト管理体制の見直しによる人員最適化など、業務の仕組みの改善と生産性向上にも注力しています。
大気社グループは、これらの戦略を通じて、持続可能な社会への貢献と企業成長を実現し、真のグローバル企業へと変革を遂げることを目指しています。