朝日工業社【1975】 プライム(内国株式)

空気調和衛生設備の設計・監督・施工、精密環境制御機器の製造販売を展開。

朝日工業社【1975】 プライム(内国株式)

空気調和衛生設備の設計・監督・施工、精密環境制御機器の製造販売を展開。

事業内容

朝日工業社及びその子会社3社は、空気調和衛生設備工事の設計、監督、施工を主軸に事業を展開しています。同社は、この分野の技術を核に、幅広い施工プロジェクトを手掛けており、北海道アサヒ冷熱工事㈱は施工協力及び独自の受注工事を行っています。また、海外では、台湾の亞太朝日股份有限公司とマレーシアのASAHI ENGINEERING SDN.BHD.が、朝日工業社の100%出資の下、技術援助を受けながら事業を進めています。

さらに、朝日工業社は設備工事事業に加え、空気調和・温湿度調整技術を活用した機器製造販売事業も展開しています。この事業では、半導体やフラットパネルディスプレイ(FPD)製造装置向けの精密環境制御機器を中心に、環境機器の製造販売を手掛けています。これにより、同社は技術力を生かした多角的な事業展開を実現しています。

なお、旭栄興産㈱は2022年4月1日付で損害保険代理業を㈱トータル保険サービスに事業譲渡し、同年4月28日付で解散、同年8月17日付で清算結了しています。これは、朝日工業社グループの事業再編の一環として行われたものです。

経営方針

朝日工業社は、空気調和衛生設備工事の設計、監督、施工を主軸に、機器製造販売事業も展開している企業です。同社は、第18次中期経営計画(2023年4月〜2026年3月)を策定し、創業100周年を迎える2025年4月とその先を見据えた次なる飛躍を目指しています。この計画では、収益力の強化と生産性の向上、人材の価値を最大限に引き出す人的資本経営の実践、研究開発の強化・推進と新事業への挑戦という3つの戦略を掲げています。さらに、サステナビリティ基盤とDX基盤の強化にも取り組んでいます。

朝日工業社は、企業理念に「地球環境と資源を大切にしながら、空気・水・熱の科学に基づく高度な技術によって最適空間を創造し、人類文化の発展に貢献する」と掲げ、SDGs基本方針を策定し、サステナビリティの観点を踏まえた経営を推進しています。これにより、持続可能な社会の実現を目指しています。

同社グループは、経済活動の正常化が進む中で、世界的な半導体不足やウクライナ情勢の長期化に伴う資材価格の高騰など、先行き不透明な状況に直面しています。これに対応するため、設備工事事業では生産性の向上と利益管理の徹底に努め、機器製造販売事業ではFPD製造装置向け製品や半導体製造装置向け製品の生産・販売に注力しています。

朝日工業社の第18次中期経営計画の目標数値は、連結受注高87,500百万円、連結売上高91,500百万円、連結営業利益3,250百万円、連結経常利益3,450百万円、連結当期純利益2,650百万円としています。これらの戦略と目標を通じて、同社は持続可能な成長を目指しています。