事業内容
同社は、人工知能技術とビッグデータ解析技術を活用し、顧客のマーケティング活動を支援する「デジタルマーケティングソリューション事業」を展開しています。この事業は「パーソナライズ」を切り口に、消費者一人ひとりの属性や購買・行動履歴に基づいて最適化されたサービスを提供することを目指しています。
同社の主なサービスには「CX改善サービス」があり、これは「ZETA CX」各種ソリューション、「デクワス.RECO」、「デクワス.VISION」、および「デクワス.MYBUSINESS」から構成されています。「ZETA CX」ソリューションは、ECサイト内での検索エンジンの機能向上を通じてユーザーの購買体験を高め、コンバージョン率を向上させることを目的としています。具体的な製品には「ZETA SEARCH」や「ZETA VOICE」などがあります。
「デクワス.RECO」と「デクワス.VISION」は、パーソナライズ・エンジン「デクワス」を利用し、ユーザーの属性や行動履歴に基づいて最適化された情報を提供するサービスです。これにより、ユーザーに新たな発見を提供し、興味や購買意欲を高めることが可能です。主な顧客は、大量の商品情報を持つECサイト運営事業者です。
「デクワス.MYBUSINESS」は、「デジタルナレッジマネジメント」サービスを提供し、企業が自社情報を正確に管理し、最適化して発信することを支援します。これにより、人工知能の活用を促進し、企業の情報発信を効率化します。顧客は大企業から中小規模ビジネス事業者まで幅広く、固定課金方式でサービスを提供しています。
経営方針
undefinedは、国内のデジタルマーケティングソリューション領域でNo.1を目指し、企業と消費者のエンゲージメントを高めることを目標に掲げています。この目標を達成するため、同社は株主、顧客、社員など全てのステークホルダーの視点に立った経営を行い、企業価値の最大化を目指しています。
同社は、リターゲティング広告事業を売却し、ZETA株式会社が手がけるCX改善サービス「ZETA CXシリーズ」の開発・販売に注力しています。特にハイエンドのEC事業者を対象に、新規クライアントの開拓や既存クライアントへのクロスセル・アップセルを推進し、ZETA CXシリーズの収益向上を図っています。国内のEC市場の成長も追い風となり、利益率の改善が見られます。
中長期的な成長戦略として、同社は構造改革を進めています。具体的には、デクワス株式会社とZETA株式会社との合併を予定しており、商号をZETA株式会社に変更する計画です。また、決算期を12月に変更し、2024年には短縮決算を行う予定です。これにより、経営基盤の強化と効率的な事業運営を目指しています。
同社は、データの管理と活用を重視し、膨大な行動履歴を集合知として活用することで、事業成長を図っています。特に、検索履歴やレビューデータの活用に関する投資を進め、ECサイトにおけるCX向上を目指しています。また、優秀な人材の確保と育成を重要な課題とし、企業文化の最適化を追求しています。これにより、変化の激しいデジタルマーケティング領域での競争力を維持し続けることを目指しています。