事業内容
岡部グループは、岡部およびその子会社14社(内12社を連結)及び関連会社4社で構成され、主に建設資材の製造販売事業を展開しています。このグループは、仮設・型枠製品、土木製品、構造機材製品、建材商品の4つの主要セグメントに分かれており、それぞれのセグメントで製品の開発、製造、販売を手掛けています。
仮設・型枠製品に関しては、OMM㈱が製造を担当し、福岡フォームタイ㈱が九州地区での販売を行っています。また、岡部(上海)商貿有限公司を通じて中国での販売も行っていましたが、2022年11月に解散と清算を決議しています。
構造機材製品では、㈱富士ボルト製作所が開発、製造、販売を行い、インドネシアのPT. フジボルトインドネシアが製造と販売を担当しています。
建材商品については、OCM, Inc.が米国内での販売を主に行い、OCM Manufacturing LLCが製造を担っています。さらに、Okabe Real Estate Holdings LLCが事業用不動産の管理を行っています。
自動車関連製品事業では、オカベCO., INC.が米国内でのボルト・ナット類の販売、ウォーター・グレムリン・カンパニーが自動車用バッテリー部品の開発、製造、販売を行っており、欧州ではウォーター・グレムリン・アクイラ・カンパニーS.p.A.が活動しています。
その他の事業として、㈱河原が産業機械製品の製造販売を、岡部は海洋資材製品の開発、製造、販売を行っています。また、ウォーター・グレムリン・カンパニーは釣り用錘製品の製造販売も手掛けています。
このように、岡部グループは建設資材を中心に、自動車関連製品や産業機械製品など、幅広い事業を展開しています。
経営方針
岡部グループは、中期経営計画「NEXT100 - PHASE2.1」を軸に、脱炭素を含むSDGs経営、DX活用、グローバル展開の加速を三つの主要施策として掲げ、持続可能な成長を目指しています。同社は、安全・安心の提供を通じて社会に貢献するという経営理念のもと、地球規模の課題解決に貢献するグローバルメーカーを目指しています。
SDGs経営では、建設関連製品事業と海洋事業を中心に、新規事業を通じてSDGsへの貢献を目指しています。具体的には、建設現場の脱炭素・ゼロエミッションへの取り組みや、CO2を吸収する魚礁・藻場礁の普及による地球のカーボンニュートラルへの貢献が挙げられます。
DX活用では、サプライチェーンのデジタル化による顧客サービスの向上、デジタルツールを活用した業務効率化、多様な人材が活躍できる職場環境の整備、次に起きうる危機に対するレジリエントな事業体制の整備を進めています。
グローバル展開の加速に関しては、建設関連製品事業の米国、ASEAN地域での展開を強化しています。これにより、旺盛な建設需要を捉え、業容拡大を図るとともに、新規事業の推進によりグローバルな展開を一層加速させています。
中期経営計画では、売上高820億円、営業利益57億円、経常利益58億円、親会社株主に帰属する当期純利益38億9千万円、ROE5.7%を目標としており、企業価値の向上と資産及び株主資本の有効活用を重視しています。これらの施策を通じて、岡部グループは社会とともに持続的な成長を目指しています。