事業内容
日東精工は、自社および子会社29社、関連会社7社で構成される企業グループであり、主に4つの事業セグメントを展開しています。これらは、工業用ファスナー及び工具類の製造・販売を行うファスナー事業、産業用機械及び精密機器の製造・販売を手がける産機事業、計測制御機器及びその他製品の製造・販売を担う制御事業、そして医療機器の製造・販売を行うメディカル事業です。
ファスナー事業では、精密ねじ部品や特殊冷間圧造部品などの製造・販売を行っており、国内外の市場に向けてこれらの製品を提供しています。関連会社を通じて、工業用ファスナーの製造・販売や工具類の製造・販売も行っています。
産機事業では、自動ねじ締め機や自動リベットかしめ機、搬送コンベア、各種ロボットなどの製造・販売を通じて、組立工場の自動化や高品質化、高効率化を支援しています。この事業は、国内外で展開されています。
制御事業は、流量計や流体計測機器、画像センサを用いた検査選別装置、地質調査用の自動貫入試験機、マイクロバブル洗浄装置などの製造・販売を行っており、精密加工技術を活かした製品を提供しています。
メディカル事業では、医療用ねじの製造技術や経験を基に、医療用照明機器などの製造・販売を行っています。これらの事業を通じて、日東精工は多岐にわたる産業分野でのニーズに応えています。
経営方針
日東精工は、工業用ファスナー、自動組立機械、計測制御・検査機器などの技術と製品群を統合し、締結・組立・計測検査における真のグローバルメーカーを目指しています。同社は、コンプライアンスの徹底、環境保護などの社会的責任を果たしながら、自己革新を進め、適正な利益を確保できる強靭な企業体質の構築と、持続可能な成長を目指しています。
2019年には、10年後のビジョンとして「世界中で認められ、求められる『モノづくりソリューショングループ』を目指す」という目標を掲げ、その第1ステージとして4年間の中期経営計画「NITTOSEIKO Mission "G"」をスタートしました。この計画では、事業領域の拡大やグループシナジーの向上を中心に取り組みました。
2023年度からは、第2ステージとなる3年間の中期経営計画「Mission G-second」を策定し、事業の成長と安定基盤の確立を重点とする4つの成長戦略を推進しています。これらの戦略には、事業拡大戦略、環境戦略、人財戦略、財務戦略が含まれます。特に、事業拡大戦略では、コア・コンピタンスを活かし、ポートフォリオの最適化とソリューションビジネスの展開を図ります。環境戦略では、温室効果ガス(GHG)排出量の削減を目指し、2050年のカーボンゼロ化に向けた取り組みを進めています。
人財戦略では、創業精神を体現し、社会貢献と人格形成を中心に、独自の教育制度を用いた人財育成に取り組んでいます。財務戦略では、グループの収益性を高め、資本コスト経営を展開することで、事業の最適化を図っています。
これらの戦略を通じて、日東精工はステークホルダーから高い信頼を得て、将来が期待される持続可能な企業を目指しています。