事業内容
ユニプレスは、自動車のプレス加工部品の製造販売を主軸に据えた事業を展開しています。同社グループは、ユニプレス本体と子会社25社、関連会社10社から成り立っており、国内外で幅広い事業を手がけています。
事業セグメントは大きく分けて4つあります。第一に「車体プレス部品事業」があり、これはユニプレスが中心となり製造販売を行っています。国内では、ユニプレス九州やユニプレス九州テクノなどの子会社、カナエ工業やサンエスなどの関連会社が加工委託を受けています。海外では、ユニプレスアメリカやユニプレスイギリスなどの子会社が部品の供給を受けて製造販売を行っています。
第二のセグメントは「トランスミッション部品事業」で、国内ではユニプレス精密が加工委託を受け、海外ではユニプレスメキシコやユニプレス精密広州が部品の供給を受けて製造販売を行っています。
第三に「樹脂部品事業」があり、国内でユニプレスモールドが加工委託を受けて生産を行っています。
最後のセグメントは「その他事業」で、ユニプレスサービスが工場プラントの設計建設や保険代理業務を、ユニプレス物流や山川運輸が製品の輸送を担っています。また、ユニプレス技術研究所は技術開発を、ユニプレスノースアメリカやユニプレスヨーロッパ、ユニプレス(中国)は各地域の統括会社として機能しています。
これらの事業を通じて、ユニプレスは自動車業界における多様なニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
ユニプレスは、自動車のプレス加工部品の製造販売を中心に展開する企業であり、その成長戦略は、技術革新と市場の変化に対応することに重点を置いています。同社は、「プレスを究めて、プレスを越える」という企業理念のもと、環境に優しく、より安全な社会の実現を目指し、ステークホルダーとの信頼関係を構築し、経済的価値と社会的価値の同時創出を通じて、社会とユニプレスグループの持続的な発展を目指しています。
中期経営方針では、車体事業、トランスミッション(TM)事業、樹脂事業の各セグメントの特性を活かし、解決型ビジネス風土と付加価値提案力を強みとして、完成度を高め、足場を固めることを目標に掲げています。具体的には、稼ぐ力の回復、モノづくりの完成度と質の向上、カーボンニュートラル時代への対応、学習する組織への変革を4つの主要な取り組みとしています。
事業上及び財務上の課題としては、電動化への対応加速、業界トップレベルの収益力実現、サステナビリティ経営の推進が挙げられます。電動化への対応では、新製品・新技術の開発とビジネスの拡大を進め、収益力実現のためにはコスト競争力の強化と工場のスマート化を推進しています。また、サステナビリティ経営では、本業を通じた社会課題への取り組みを強化し、持続可能な企業成長を目指しています。
これらの戦略を通じて、ユニプレスは自動車業界の技術革新と市場の変化に対応し、持続可能な成長を目指しています。