事業内容
大谷工業グループは、大谷工業および株式会社ニュー・オータニを含む企業群で構成されています。大谷工業グループの主要な事業内容は、架線金物、鉄塔・鉄構、およびスタッドの設計、製造、販売に関わるものです。これらの製品は、電力通信部門と建材部門の二つのセグメントに分けられます。
電力通信部門では、主に架線金物と鉄塔・鉄構が取り扱われています。これらは電力伝送や通信インフラの構築に不可欠な要素であり、社会基盤の整備に貢献しています。
一方、建材部門では、建築用スタッドや免震ベースプレートが主な製品です。これらは建築物の構造体を支え、地震などの自然災害から建物を守るための技術が用いられています。
株式会社ニュー・オータニは、ホテル業を営んでいますが、大谷工業との直接的な取引関係はありません。このように、大谷工業グループは、電力通信インフラと建築材料の分野で幅広い製品とサービスを提供しており、それぞれのセグメントで社会の発展に貢献しています。
経営方針
大谷工業は、1946年の創業以来、「豊かな社会を築き上げる」ことを理念に掲げ、基幹インフラの一翼を担う企業として、「安心・安全・高品質」な製品の提供を目指しています。同社は、電力通信部門と建材部門を中心に事業を展開し、電力会社、通信会社、建設会社を主な顧客としています。これらの製品は、社会基盤の整備に不可欠であり、同社はその信頼性と安全性を支える重要な役割を果たしています。
中長期的な経営戦略として、大谷工業は提案型の営業に注力し、顧客の要望に最大限応えることを目指しています。また、新分野での製品開発にも努め、大型鋼材から小物まで処理できるメッキ設備を活用しています。経営環境の変化に対応するため、電力業界や通信業界の更新需要の取り込み、建設業界での販売量増加への対応、物流費の増加への対策など、複数の課題に取り組んでいます。
大谷工業は、安定的な利益の確保と株主利益の重視、経営効率化を目指し、総資本利益率(ROA)、自己資本比率、配当性向の向上に努めています。これらの戦略を通じて、同社は「社会に継続していく意義のある企業」としての貢献を目指しており、その経営方針は目標達成、調和、志気高揚に基づいています。