事業内容
アルインコ株式会社とそのグループ企業は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主要な事業内容には、建設機材関連事業、レンタル関連事業、住宅機器関連事業、電子機器関連事業が含まれます。
建設機材関連事業では、アルインコ株式会社が国内外の顧客に対し、建設用仮設機材の製造・販売を行っています。このセグメントには、オリエンタル機材株式会社や双福鋼器株式会社、株式会社ウエキンなどが含まれ、金属プレス加工や物流保管設備機器の製造販売を手掛けています。
レンタル関連事業では、アルインコ株式会社が製造した製品の一部をレンタルしており、オリエンタル機材株式会社もレンタル事業を展開しています。このセグメントには、東京仮設ビルト株式会社が足場工事の施工を行うなど、国内外でレンタル事業を幅広く展開しています。
住宅機器関連事業では、蘇州アルインコ金属製品有限公司や寧波特霊通金属製品有限公司が製造した製品をアルインコ株式会社が販売しています。株式会社光モールや株式会社シィップ、エス・ティ・エス株式会社、昭和ブリッジ販売株式会社などが、アルミ製品や樹脂モール材、測量機器などの製造販売を行っています。
電子機器関連事業では、アルインコ株式会社が国内外の顧客に対して電子製品の製造販売を行っており、アルインコ富山株式会社や東電子工業株式会社が製造販売やプリント配線板の設計製造を担当しています。また、瀋陽アルインコ電子有限公司やALINCO ELECTRONICS VIETNAM CO.,LTD.は無線通信機器の開発・設計を受託しています。
これらの事業を通じて、アルインコ株式会社グループは建設、住宅、電子機器の分野で幅広い製品とサービスを提供しています。
経営方針
アルインコ株式会社は、社会貢献、会社の発展、社員の成長を経営の基本理念として掲げ、良質な製品・サービスの提供を通じて適正な利益の確保を目指しています。同社は、株主への利益還元を重視し、関係各位の信頼と期待に応えることで社会的責任を果たし、永続的な発展を図ることを経営方針としています。
2021年4月に発表された「中期経営計画2024」では、2022年3月期から2024年3月期までの3年間を対象期間とし、コア事業である仮設機材の製造、販売、レンタル事業の深耕と、その他事業の業容拡大に向けた事業基盤の構築に努めています。計画期間中には、新型足場「アルバトロス」の採用ユーザー拡大や、M&Aによる東電子工業株式会社のプリント配線板受注の好調が売上高の拡大に寄与しています。
しかし、新型コロナウイルス感染症やロシアのウクライナ侵攻による経済の停滞、資源・エネルギー価格の高騰、円安などの外部環境変化は、利益面での大きな制約要因となっています。これに対し、アルインコは販売価格の改定などの取り組みを実行しています。
中期経営計画の最終年度に向けては、販売価格改定の効果を利益改善に結び付けること、新型足場「アルバトロス」の需要に対応すること、関連機材の開発による使用現場拡大、フィットネス関連製品の売上拡大などに取り組んでいます。
さらに、サステナビリティ委員会を設置し、再生可能エネルギーの活用、労働環境の改善、社会貢献活動の推進、コーポレートガバナンスの強化など、ESG諸課題への取り組みを進めています。これらの戦略を通じて、アルインコは中長期的な企業価値の向上を目指しています。