事業内容
日揮ホールディングスグループは、総合エンジニアリング事業、機能材製造事業を中心に展開しています。また、これらの事業を支える機器調達やコンサルティング等の附帯事業も手掛けています。
総合エンジニアリング事業では、石油、石油精製、石油化学、ガス、LNG、一般化学、原子力、金属製錬、バイオ、食品、医薬品、医療、物流、IT、環境保全、公害防止など幅広い分野における装置、設備及び施設の計画、設計、調達、建設及び試運転役務等のEPCビジネスを展開しています。主要な関連会社には、日揮グローバル株式会社やJGC ASIA PACIFIC PTE. LTD.などがあります。
機能材製造事業では、触媒分野、ナノ粒子技術分野、クリーン・安全分野、電子材料・高性能セラミックス分野、次世代エネルギー分野など、多岐にわたる製品群を製造・販売しています。例えば、石油精製用触媒や石油化学用触媒、フラットパネルディスプレイや半導体製造装置用の機能性素材、環境触媒や脱臭・消臭剤などがあります。これらの製品は、日揮触媒化成株式会社や日本ファインセラミックス株式会社などの関連会社によって手掛けられています。
その他の事業としては、機器調達を行う日揮商事株式会社、コンサルティングを提供する日本エヌ・ユー・エス株式会社、オフィスサポートを担う日揮ビジネスサービス株式会社、原油・ガス生産販売事業を展開するJGC (GULF COAST), LLCや水処理事業を手掛ける水ing株式会社などがあります。これらの事業を通じて、日揮ホールディングスグループは多角的なビジネスを展開しています。
経営方針
日揮ホールディングスは、2021年度から2025年度までの中期経営計画「Building a Sustainable Planetary Infrastructure 2025(BSP2025)」を推進しています。この計画では、「EPC事業のさらなる深化」、「高機能材製造事業の拡大」、「将来の成長エンジンの確立」の3つを重点戦略として掲げています。
EPC事業では、大型プロジェクトの競争力と収益力を強化し、成長市場や分野への拡大を目指しています。具体的には、海外の大型EPCプロジェクトの売上高目標を3,500億円に設定し、リスク管理やプロジェクト折衝力の強化、JV組成戦略、デジタル技術、建設工法の最適化を通じて受注競争力を高めています。
高機能材製造事業では、2025年に売上高600億円の達成を目指し、事業規模の拡大に努めています。既存主力事業の製品ラインナップを増やし、収益の拡大を図るとともに、戦略投資や次世代事業の開発にも取り組んでいます。
将来の成長エンジンとしては、「エネルギートランジション領域」、「ヘルスケア・ライフサイエンス領域」、「高機能材領域」、「資源循環領域」、「産業・都市インフラ領域」の5つのビジネス領域に注力しています。2025年度には売上高500億円を計画し、10年後には売上高5,000億円規模のビジネスに育成する方針です。
これらの戦略を通じて、日揮ホールディングスは企業価値の一層の向上を図り、人と地球の健やかな未来づくりに貢献していくことを目指しています。