事業内容
ホッカンホールディングスとそのグループ会社は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。同社は純粋持株会社として、グループ各社の経営管理を主な業務としています。グループ会社は、容器製造、飲料などの受託充填、機械製作などの事業を手がけています。
容器事業では、北海製罐株式会社が食品用の空缶やプラスチック容器を製造・販売し、昭和製器株式会社が食缶と美術缶の受託生産を行っています。また、東都成型株式会社は化粧品や洗剤、薬品用のプラスチック容器を製造・販売しており、一部を北海製罐株式会社に供給しています。
充填事業では、株式会社日本キャンパックがお茶、コーヒー、ジュース、水などの飲料の受託充填を行い、くじらい乳業株式会社は乳製品の受託製造・販売、株式会社真喜食品は食品の受託製造・販売を手がけています。
機械製作事業においては、オーエスマシナリー株式会社およびKE・OSマシナリー株式会社が製缶機械や多種多様な専用機械、金型の製造を行い、グループ内各社に供給しています。
海外事業として、インドネシアではPT.HOKKAN INDONESIAが清涼飲料用容器の製造及び受託充填を、PT.HOKKAN DELTAPACK INDUSTRIが飲料用パッケージの製造・販売を行っています。ベトナムではNIHON CANPACK(VIETNAM)CO.,LTD.が飲料の受託充填を、マレーシアではNIHON CANPACK(MALAYSIA)SDN.BHD.が缶飲料の受託充填を手がけています。
その他、株式会社ワーク・サービスはグループ各社の工場内運搬作業等の請負事業、株式会社コスメサイエンスは化粧品の受託製造・販売を行っています。これらの事業を通じて、ホッカンホールディングスグループは幅広い分野で事業を展開しています。
経営方針
ホッカンホールディングスは、中期経営計画「VENTURE-5」を通じて、経営理念の刷新、ビジョンの明確化、サステナビリティ基本方針の策定、および全社戦略の実行を推進しています。同社は、開拓者精神を持ち、社会から必要とされる製品を提供することを経営理念として掲げています。この理念の下、2030年までに社会的責任を明確にし、各事業分野でNo.1と言える製品・サービスを提供することを目指しています。
また、新たな事業拠点の設立を積極的に進め、国籍、性別、年齢に関わらず貢献する人を正当に評価するフェアな企業集団を目指しています。サステナビリティ基本方針に沿って、環境・社会と調和する持続可能な事業活動を実践し、2050年までにカーボンニュートラルを目指す気候変動対策目標を設定しています。
全社戦略としては、人的資源の最適化、国内事業の再編、海外事業の拡大、新規事業開発を挙げています。特に、東南アジア諸国を中心とした新興国への事業投資を加速させ、M&Aを活用した新たな事業領域への進出を計画しています。
2022年度の実績を踏まえ、2023年度から2026年度までの計画を見直し、2026年度の営業利益61億円、営業利益率5%超、ROE6.5%、連結DEレシオ0.6倍をグループ連結経営指標として定めました。これらの戦略を通じて、ホッカンホールディングスは持続可能な成長を目指しています。