事業内容
アーレスティは、ダイカスト事業、アルミニウム事業、完成品事業の3つの主要な事業セグメントを展開しています。ダイカスト事業では、自動車向けを中心にダイカスト製品、金型鋳物製品、ダイカスト用金型などを製造・販売しており、製品設計から量産までの一連のプロセスをカバーしています。この事業は、日本国内のアーレスティ栃木、アーレスティ熊本、アーレスティ山形をはじめ、北米のアーレスティウイルミントンCORP.、メキシコのアーレスティメヒカーナS.A. de C.V.、アジアの広州阿雷斯提汽車配件有限公司など、国内外の複数の子会社が担っています。
アルミニウム事業では、ダイカスト用二次合金地金や鋳物用二次合金地金を製造・販売しており、アーレスティが中心となってこの事業を推進しています。
完成品事業では、フリーアクセスフロア(建築用二重床)などの製品を製造・機械加工・施工・販売しています。この事業もアーレスティが主導し、アーレスティ栃木や合肥阿雷斯提汽車配件有限公司がフロアパネル等の製造を行っています。
これらの事業を通じて、アーレスティは自動車産業をはじめとする多様な分野に対して、高品質な製品とサービスを提供しています。また、国内外の子会社との連携により、グローバルな事業展開を図っています。
経営方針
アーレスティは、2040年ビジョンとして定めた長期経営計画の下、事業ポートフォリオの電動車向け部品・車体系部品群中心へのシフトを推進しています。この戦略は、自動車産業のCASE(Connected、Autonomous/Automated、Shared、Electric)トレンドへの対応と、環境保全や循環型社会の形成への貢献を目指しています。技術開発においては、製品開発のデジタルトランスフォーメーションを進め、市場の変化や顧客ニーズに迅速に応える体制を構築。また、カーボンニュートラルダイカストの開発に挑戦し、CO2排出量削減に貢献することで競争力の向上を目指しています。
同社は、顧客満足度の向上、従業員エンゲージメントの強化、ダイバーシティの実現を通じて、社会からの信頼獲得と持続的成長を目指しています。財務戦略においては、資本効率の向上、健全な財務体質の維持、成長投資の継続、株主還元の実施を四本柱として掲げ、2030年までの成長投資1,400億円実施を可能にする営業キャッシュフローの創出を目標にしています。
アーレスティは、自動車産業の大変革期において、電動化に伴う車体軽量化ニーズへの対応や、電動車搭載部品の受注拡大を図りながら、生産体制の効率化や原価低減を追求しています。これらの取り組みを通じて、同社は持続可能な成長を目指し、社会課題の解決に貢献していく方針です。