事業内容
カナレ電気グループは、放送・通信業界向けのケーブル、ハーネス、コネクタ、パッシブおよび電子機器などの製造と販売を手掛けています。製造は、カナレハーネス株式会社、カナレコネクティッドプロダクツ株式会社、カナレシステムワークス株式会社(いずれも日本)、およびCanare Electric(Shanghai)Co.,Ltd.(中国)が担当しています。販売は、国内外で幅広く展開しており、カナレ電気が日本国内およびその他地域での販売を、Canare Corporation of Americaが米国、カナダ、中南米諸国での販売を、Canare Corporation of Koreaが韓国での販売を、Canare Electric Corporation of Tianjinが中国及び香港での販売を、Canare Corporation of Taiwanが台湾での販売を、Canare Singapore Private Ltd.がアジア地域(中国・韓国・台湾を除く)での販売を、Canare Electric India Private Ltd.がインドでの販売を、Canare Europe GmbHが欧州での販売を、Canare Middle East FZCOが中東地域での販売をそれぞれ担当しています。セグメント区分は、「日本」「米国」「韓国」「中国」「台湾」「シンガポール」に分けられており、これらの地域での販売活動が同社の主要な事業セグメントを形成しています。
経営方針
カナレ電気グループは、放送・通信業界向けの製品を提供する企業であり、その成長戦略は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、グローバルな生産・物流体制の改善、品質の向上、環境への対応、社会的責任とコンプライアンス意識の向上に焦点を当てています。
同社はDXを成長領域と位置付け、ICTを中心とした分野での製品開発強化と新規事業への取り組みを進めています。特に、放送局やAV市場向けにリソースを重点的に投入し、新たな事業ポートフォリオの再定義を図っています。
また、グローバルな生産・物流体制の改善にも注力しており、国内外のリスクへの適切な対応を通じて、需要変動に柔軟に対応できるサプライチェーンの再構築を進めています。これにより、コスト競争力の確保と適正在庫の実現を目指しています。
品質向上のため、生産拠点の効率性追求、製品品質の向上、リードタイムの短縮、コスト削減を目指し、生産技術の向上に努めています。環境への対応では、SDGsを意識した取り組みを推進し、地球環境に配慮した生産活動や環境負荷の低減に努めています。
社会的責任とコンプライアンス意識の向上も重要視しており、法令・社会倫理の遵守と健全な企業活動の継続を目指しています。
これらの戦略を通じて、カナレ電気グループは持続可能な成長を目指し、放送・通信業界におけるリーダーとしての地位を強化していく方針です。