事業内容
SWCC(昭和電線ホールディングス株式会社)は、2023年4月1日に昭和電線ケーブルシステム株式会社と昭和電線ユニマック株式会社を吸収合併し、純粋持株会社から事業会社へ移行した。同社グループは、エネルギー・インフラ事業、電装・コンポーネンツ事業、通信・産業用デバイス事業、および新規事業を含むその他の事業を展開している。
エネルギー・インフラ事業では、電線、電力ケーブル、免震装置、制振・防振製品の製造販売、およびエンジニアリングの設計・請負を手掛けている。このセグメントには、昭和電線ケーブルシステム株式会社、SFCC株式会社、冨士電線株式会社、昭光機器工業株式会社、株式会社昭和サイエンスなどが含まれる。
電装・コンポーネンツ事業では、巻線、裸線、無酸素銅、銅合金線、自動車用電線の製造販売を行っており、昭和電線ケーブルシステム株式会社、昭和電線ユニマック株式会社が主要な製造販売会社である。
通信・産業用デバイス事業では、通信ケーブル、ワイヤハーネス、精密デバイスの製造販売を展開している。このセグメントには、昭和電線ケーブルシステム株式会社、冨士電線株式会社、SWCC SHOWA(VIETNAM)CO.,LTD.などが含まれる。
その他の事業として、新規事業にネットワークソリューションの販売、物流業、事務管理業務、材料の研究開発、超電導事業の製造販売などがある。これらの事業には、昭和電線ケーブルシステム株式会社、株式会社アクシオ、株式会社ロジス・ワークスが関与している。
SWCCグループは、これらの多岐にわたる事業を通じて、エネルギー、自動車、通信、産業用デバイス市場において、幅広い製品とサービスを提供している。
経営方針
SWCC(昭和電線ホールディングス株式会社)は、その中期経営計画「Change & Growth SWCC 2026」を通じて、経営の基本方針として「ソリューション提案型メーカーへの転換」を掲げています。このビジョンの下、同社は「迅速」、「情熱」、「考動」をキーワードに、価値創造を目指しています。
中期経営計画では、エネルギー・インフラ事業、電装・コンポーネンツ事業、通信・産業用デバイス事業の各セグメントにおいて、既存事業の成長と新市場・新領域への事業拡大を図るための成長投資を行っています。具体的には、エネルギー・インフラ事業ではSICOPLUS®戦略の展開強化、電装・コンポーネンツ事業ではxEVシフトを捕捉する増産体制の確立、通信・産業用デバイス事業では精密デバイスや高密度光ファイバ(e-Ribbon®)を中心としたグローバル事業の強化を進めています。
「Change & Growth SWCC 2026」の基本方針としては、基盤事業の収益力強化、新規事業の創出、海外事業の新展開を挙げています。戦略面では、構造改革のさらなる積み上げ、成長フェーズへの移行を目指し、社会課題解決型ビジネスの推進や成長事業へのポートフォリオシフト、拡大投資による成長フェーズへの移行を掲げています。
また、2023年度の経営方針としては、Changeの精神に基づく継続的な改革、Growth戦略のための施策の具体化と実行、資本効率の向上、品質管理および安全優先の取り組みの徹底、エンゲージメントの向上を挙げています。
このように、SWCCは、技術革新と市場ニーズの変化に応じた事業戦略を展開し、持続可能な成長を目指しています。